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このごろ流行りの♪マカロン特集♪

色とりどりで丸く愛らしいマカロン。の特集です!

 サクッとした歯ざわりと中はネッチリとした
 ふたつの食感の違いを楽しめ、バリエーションも豊富で魅力的な
 お菓子ですよね。

 このごろよく日本でも見かけるのマカロンは、
 表面がつるりとして、ピエ(足)呼ばれるギザギザの縁があるのが
 特徴のマカロン・パリジェンヌ。
 別名は、マカロン・リス(すべすべしたマカロン)とも
 呼ばれ、フランスでは最もポピュラーなマカロンです。

 フランスが発祥のお菓子だと思っていたら、もともとは
 イタリアのお菓子でフランスへ渡った製菓職人から伝わり
 全土に広まったものなんですね。
 一度は手づくりにチャレンジしてみたいものですね♪

 ◆「5つの混ぜ方 焼き菓子36
 著者:イル・プルー・シュル・ラ・セーヌ 椎名眞知子
 価格:1890円(税込)

 混ぜ方次第でおいしさがグッとアップする。
 お菓子つくり初心者の方にもおすすめな一冊。

 焼き菓子は、つくり方自体がシンプルで簡単だけに、
 「混ぜ方」がとても大切。
 本書では、「混ぜ方」を5つに分けて明記。
 混ぜるスピードもわかりやすく解説しています。

 メレンゲでつくる焼き菓子のマカロンは、
 本書には6種類をご紹介。

 ◎基本のマカロン生地に、クレーム・オ・ブールを
  サンドした「ヴァニラ」
 ◎ピスタチオ風味のホワイトチョコレートガナッシュを
  サンドした「ピスタチオ」
 ◎マーマレードをサンドした「オレンジ」
 ◎フランボワーズ(木苺)ジャムをサンドした「フランボワーズ」
 ◎レモンクリームをサンドした「シトロン」
 ◎マカロン生地もクリームもアールグレイ風味の「紅茶」

 マカロンの醍醐味でもある食感を出すには、
 メレンゲと粉糖、アーモンドパウダーをやわらかくなるまで
 しっかり混ぜること。
 気泡を消さないように注意して、木ベラで返しながら
 ていねいに混ぜることがポイントです。

 失敗の少ないシンプルなつくり方、プロセス写真も多く、
 手順も細かく掲載されています。

 ◆「菓子工房オークウッド
 著者:横田秀夫 価格:2730円(税込)

 ホテルのペストリーシェフが街場のケーキ屋さんに。
 商品づくりのアイデアを盛り込んだ四季折々のレシピ
 58品と、独立までのプロセスを紹介した一冊。
 本書は、開業のプロセスを紹介のほかに、季節を
 初夏〜春までの5つの項目で分けて掲載。

 春のころの章では、まさに今の時期にピッタリの
 「桜のマカロン」をご紹介しています。
 マカロンの生地にはさくらのペーストを入れて、
 ほのかな香りをつけたピンク色。
 サンドするさくらのクリームには桜の塩漬けが入っていて、
 食べれば春を感じることができそうな一品です。

 “ケーキ屋を訪れる楽しみ”を演出し、ケーキを売るだけでなく、
 夢や体験、感動を提供する店づくりをと考えた著者のごだわりが、
 たくさんつまっています。
 季節にあわせてお店に飾られる、手づくりのトールペイントも
 とてもかわいいので、見ているだけでも楽しめます。

 土地さがしからオープンまでのプロセス、お店と厨房の
 見取り図も写真入りで詳しく掲載されています。
 将来自分のお店を…と思っている方は参考にしてみては
 いかがでしょうか。


 ◆「ピエール・エルメのお菓子の世界
 著者:ピエールエルメ 価格:5460円(税込)

 フランス菓子の若き巨匠のレシピ集を完訳。
 新しさ、緻密さ、大胆さ、エレガンスのすべてが
 凝縮された1冊。

 本書は、砂糖、粉、バター、卵、牛乳、アーモンド、
 ヴァニラ、チョコレートの8章で構成されています。
 章の最初には素材についての基礎知識、扱い方の基本を
 まとめています。

 たとえば、マカロンの材料のひとつアーモンド。
 「スペイン産の小粒のアーモンド“マルコナ”は、
 ずんぐり丸くて姿はあまり美しくはない。
 けれど、味はきわめて繊細で少し苦味があって、
 脂肪分が少ないのが特徴で、マカロンに使用するのには
 適している」とエルメ氏は語っています。

 ここで紹介されているマカロンは、基本のマカロンのほかに、7種類。

 ・チョコレートマカロン
 ・ヴァニラマカロン
 ・ピスタチオマカロン
 ・レモンマカロン
 ・コーヒーマカロン
 ・フランボワーズマカロン
 ・バラ風味のマカロン

 美しいマカロンをつくるのはむずかいことではなく、
 例えば、卵白が新鮮すぎたり、脂肪分が多い粉末アーモンドを
 使ったせいで生地が重くなり表面に油の跡が残ったり
 と上手くいかない原因は、さまざま。
 マカロンがメレンゲの味にならないようにするには、
 卵白は砂糖を加えずに泡立てる
 これがエルメ氏の手法です。

 ほかにも、ミルフイユ、ダッコワーズ、サン・トノレ…等々、
 フランスを代表するお菓子が幅広くとりあげられています。

 最近ではパティスリーの他にスターバックスなどカフェでも
 マカロンを見かけます。
 シンプルなお菓子ですが、実は食べると作り手の技量がわかる、
 これが焼菓子の怖さでもあり、醍醐味でもあります。
 色とりどりの愛らしいマカロン。手土産にもいいですね。


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