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串かつの多古八(名古屋・覚王山)

豆味噌の甘辛いタレが衣にしみる名古屋の味

東海地方でとんかつ・串かつといえば、ソースよりも味噌だれが定番。通常はたれとして単独で仕込むが、老舗「串かつの多古八」では、モツを味噌で煮込んだ「どて」の煮汁を利用しています。三河名産の豆味噌と砂糖の甘辛いバランスが絶妙で、しつこくないさらりとした味つけ。モツの旨みも加わって、深いコクが出ています。

味噌はイチビキ(株)の豆味噌を使用。独特の渋みをやわらげるためにザラメを合わせ、独自にブレンドしただしで割るのです。モツはていねいに掃除して脂を取り除いているので、くさみはまったくありません。このまま約6時間煮込みますが、仕上げの直前にもう1度豆味噌を加えることで、味が引き締まるといいます。また営業時間中は、常時火にかけて温め、煮詰まったら水を加えて調節。ただし、豆味噌の苦味が出てしまうので、たとえその日に余っても、次の日に注ぎ足すことはしません。
これで1本70円。ご飯にもお酒にも合うので、幅広い客層に親しまれ、1日に800本以上を売る人気。容器を持参して味噌だれを持ち帰るお客も少なくないとのことです。

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串揚げ定食600円。串5本にご飯と赤だしつきです。
ご飯にどてをたっぷりのせた「どてめし」も600円も人気ですよ。

[店名]串かつの多古八 
[住所]愛知県名古屋市千種区山門町2-53
[TEL]052-762-7030


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