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2008年07月 カリスマレビュー

2008年07月04日

一年中楽しめる♪ アイスクリーム特集♪

 夏だけでなく一年中楽しめるアイスクリーム。
 冷凍庫には、いつでも食べれるようにストックはかかせません!!
 今や、フルーツはもちろん、野菜、ハーブやスパイスなど、
 さまざまな食材をつかったアイスクリームがあるので嬉しいです♪
 アイスクリームは栄養価も高く、つかわれる乳製品には
 ストレスを抑えたり、血圧を低下させたりと精神を安定させる
 働きがあります。
 カルシウムもたっぷり含まれ見よう美容にもいいとか。
 食事にプラスすれば、手軽に栄養補給もできますね。

 今週ご紹介の「cafe-sweets vol.88」でも、素材の味を存分に
 生かした手づくりアイスクリームの店やイタリア本場の
 ジェラートが食べれるお店など、たくさん掲載しています。

 ということで、今週は、アイスクリームを掲載した3冊を
 ご紹介します。

 ◆「素材を愉しむアイスクリームレシピ
 著者:小峰敏宏、辻 智一、永井紀之 共著
 価格: 3,990円(税込)

 フレンチ、イタリアン、パティスリーと業種の違う3人の
 シェフのアイスクリーム、シャーベット、アイスケーキ、
 盛り合わせデザートなど全123品を掲載したレシピ集!!

 どれも食べてみたい盛りだくさんのレシピの中から
 気になる2品をご紹介。

 ◎モモのアイスクリーム
 これからが旬のモモをつかったアイスクリーム。
 甘くてやさしい香りがいっぱいのモモと卵、牛乳など乳製品の
 コクがまろやかに溶けあう一品。
 白桃の中でも香りがよい“白鳳”(本書使用)は、卵の風味に
 よくあうそうです。

 ◎パルメザンチーズのジェラート
 塩をつかったスイーツが人気ですよね。
 このアイスクリームも凍ったツブツブのチーズと生クリームを
 溶かしながら味わえるチーズと生クリーム、塩、コショウを
 合わせた塩味の一品。
 チーズと生クリームの濃厚な組み合わせは、
 冷たく凍らせることで、しつこさを感じさせない味に
 仕上がります。

 巻末の“アイスクリームの基礎知識”では、食べ頃の固さ、
 温度、空気の含有量、アイスクリームの構造や販売のための
 製造販売許可、衛生ほか、器具、ソルベマシンなどを
 掲載しています。

 ◆「20席のフランス料理店
 著者:和知 徹、花澤 龍、高山龍浩
 価格: 3,675円(税込)

 人気店ではどんな料理を出しているのか知りたい方にも
 おすすめ!アミューズ、タパス、オードヴル、魚料理、肉料理、
 デザートまで、カラー写真と詳細なレシピで合計100品を
 掲載した一冊。

 本書では、3品のアイスクリームをご紹介しています。
 ◎生チョコタイプのガトーショコラとバナナアイスクリーム
 ◎サフランのアイスクリームといちご
 ◎桃のコンポートと八角風味のアイスクリーム

 たとえば、“サフランのアイスクリームといちご”。
 真っ赤ないちごの上にオレンジがかった黄色のサフランアイスを
 盛り付け、多めのミントの葉を飾った色合いもキレイなパフェ
 仕立ての一品。

 魅惑的な香りとほろ苦いような癖のある独特の風味をもつ
 サフランをつかったアイスクリームとは・・・
 ん?気になりますね。

 シェフたちのアイデア豊富な料理はもちろん、実際にお店で
 提供されているメニュー写真やタイプの異なる3店の店舗平面図、
 厨房立体図、豊富な店内写真なども掲載。
 これからオーナシェフを目指す人や新しいメニューづくりの
 参考になります。

 ◆「TOFU 和と中華のおいしい豆腐料理
 著者:陳健一 /栗栖正博 価格: 1,890円(税込)

 和と中華それぞれの持ち味をいかした豆腐料理を前菜から
 デザートまでたっぷりと104品を掲載しています。

 本書では、豆腐と豆乳でつくるアイスクリームをご紹介。
 裏漉しした豆腐にグラニュー糖を加えて温めた豆乳を
 混ぜ合わせて冷やし固め、スプーンですくって盛りつけた豆腐の
 やわらかさが伝わる一品。

 本書では、盛り付けたアイスに抹茶をふりかけミントを飾って
 いますが、柚子などの柑橘系で香りづけしてもおいしく、
 ほかにもいろいろとアレンジが楽しめそう。
 ご家庭でも手軽につくれて、ヘルシーなのが嬉しいですね。

 アイスクリームよりも、さらにあっさりとした
 “豆腐のシャーベット”も一緒にご紹介しています。
 どっしりとした料理の後などにもおすすめです。

 そのままでも、煮たり揚げたり和えたりと自由自在な食材の豆腐。
 プロならではのアイデアとコツで豆腐をおいしく楽しむための
 一冊です。

2008年07月19日

野菜であり穀物でもある。万能!トウモロコシ特集♪

 トウモロコシは、紀元前5000年ごろから栽培される
 イネ科トウモロコシ属の一年生草。
 原産地は、メキシコから南米北部地域といわれ、
 日本には16世紀ごろポルトガル人によってもたらされたと
 いわれています。

 日本でのトウモロコシの最大の産地は北海道で、
 食用に栽培されている大半は生食用のスイートコーンです。
 本来の旬は、甘さが増し食べ頃な7月末から9月頃。

 高温に弱く、収穫してから時間とともに鮮度、味が低下するので、
 つかう分をその都度購入するのがベスト。
 すぐにつかわない場合は、ゆでるか蒸してからラップをし
 冷蔵庫で保存します。
 皮を1枚だけ残して蒸すと、香りやうまみが逃げず、
 ジューシーかつシャキシャキした食感が味わえるんだそうです。

 キレイに並んだ粒が特徴のトウモロコシ。
 この粒の数とヒゲの本数は必ず一緒なんだとか・・・

 焼いたり、蒸したり、ゆでたりするほか、揚げ物、スープ、
 お菓子などいろいろ便利な食材ですね。

 ◆「四季の皿 野菜料理

 著者:柴田書店編 価格: 3,675円(税込)

 和・仏・中・伊の4ジャンル10人の料理人による、
 季節の野菜をつかって楽しめる野菜料理200品、
 盛りだくさん掲載!!

 本書では、5品のトウモロコシをつかった料理をご紹介。
 ◎トウモロコシとタラバガニサクサク揚げ
 ◎賀茂なすのソテー とうもろこしのザバイオーネ
 ◎オクラとミニとうもろこしのかき揚げ
 ◎奄美もろこしと若鮎のサラート
 ◎さや付きヤングコーンとラルド

 たとえば、“賀茂なすのソテー とうもろこしのザバイオーネ”。

 夏の京野菜の賀茂なすに、トウモロコシをすり潰し、
 生クリームとバターを混ぜたソースで味わう一品。
 ソテーした賀茂ナスにソースをたっぷりかけ、とうもろこしの
 クロッカンテ(トウモロコシ、玄米、出し汁を混ぜ、薄い
 楕円形に焼き上げたもの)を飾り、ミントの葉とビターチョコ
 レートを添えます。
 デザートのようにも見えて盛り付けもステキです。

 目次は、季節ごとの料理にわけられ、巻末には素材別の索引も
 ついているので、つかいたい素材の料理がわかりやすいです。
 さまざまな食材と野菜の組み合わせを楽しめる一冊です。

 ◆「スープ

 著者:柴田書店編 価格: 2,625円(税込)

 和・洋・中・エスニック、世界各国の定番スープを手軽に
 アレンジ。温製、冷製スープ164品を掲載!!

 本書でも、トウモロコシをつかったスープ3品をご紹介。
 ◎とうもろこし、ゴルゴンゾーラのスープ
 ◎冷製コンソメのパリ・ソワール
 ◎ヨクイニン、トウモロコシ、トウモロコシのヒゲ、
 豚胃袋のスープ

 “ヨクイニン、トウモロコシ、トウモロコシのヒゲ、
 豚胃袋のスープ”は、豚胃袋のうまみと自然な甘さの
 トウモロコシが絶妙で、シンプルな一品。

 トウモロコシのヒゲは、消化吸収を促進、利尿効果もあり、
 一緒に煮込む豚胃袋も消化器系の働きをよくし、ヨクイニン
 (むいたハトムギ)もムクミを取る作用があります。
 身体の疲れているときにはおすすめです。

 巻末には、掲載スープにつかった「だし」と「スープストック」
 の25種のとり方を詳しく解説。

 スープの温冷の区別が一目でわかるように、料理名の横には
 記号がついているので便利です。

 ◆「イタリアンアウトドアクッキング

 著者:室井克義 価格: 1,995円(税込)

 室井シェフの豊富なアウトドアライフの実践から生み出した
 数々の簡単で、美味しいレシピを掲載した一冊。

 屋外で食べる料理は格別においしく感じられますよね。
 ゆでたり、焼いたりしたトウモロコシもいいですが、
 本書ではちょっと一工夫した料理を2品ご紹介。

 ◎タリアテッレ、トウモロコシのソース
 トウモロコシの甘い香りとマスカルポーネチーズ入りの
 クリーミーでコクのあるソースで味わうパスタです。
 本書では缶詰のスイートコーンを使用していますが、
 生のトウモロコシをつかえば、さっぱりとした甘みが味わえます。

 ◎イワナのとうもろこし粉揚げ
 おろしたイワナをとうもろこしの粉でフライにした
 シンプルで手軽な一品。
 揚げたフライは、ポップコーンの香りで、熱々で食べるのが
 バツグンにおいしいそうです。

 釣り上げたイワナをその場で即調理する、
 なんてちょっと贅沢かも。

 肉、魚料理からパスタ、燻製、デザートまで、キャンプ場や河原、
 お庭でも楽しくつくれる全90品掲載しています。

2008年07月27日

お酒の効いた大人のお菓子!? サヴァラン特集♪

 ひとくち口にふくめば、生地にふくんだシロップや洋酒が、
 ジュワーとあふれ出す“サヴァラン”。
 サヴァランは、発酵させた生地をサヴァラン型(王冠の形)に
 流しいれて焼いた後、リキュール、シロップをしかり吸収させて
 クリームなどで飾りつけたシンプルなフランスの焼き菓子。

 18世紀中頃にクグロフにラム酒をかけた“アリババ”という
 お菓子が誕生しました。
 これが“ババ・オ・ロム”と名づけられてヒット。
 ロムとはラム酒のことです。また、
 別の店でつくられたものが、美食家のブリヤ・サヴァラン氏の
 名を冠して“サヴァラン”と呼ばれるようになりました。

 サヴァランとババの区別は?
 ババの生地には必ずレーズンが入り、ラム酒が必須です。
 サヴァランは、レーズンが入らず、お酒はさまざまなものが
 つかわれます。

 お酒をお好みのものにしたり、お酒が苦手な人や、子ども達には、
 ジュースなどをつかっても美味しそうです。
 ひんや?り冷やしたサヴァランは、夏にもおすすめです。

 ◆「プロのためのわかりやすいフランス菓子

 著者:大阪あべの辻製パン専門カレッジ 川北末一
 価格: 6,825円(税込)

 専門カレッジの指導方法に基づき、
 フランス菓子のスタンダードから伝統的な菓子まで、
 生地ごとに分類し掲載。
 簡単な基本生地から応用生地へと、
 わかりやすく、しっかり学べる一冊。

 本書に掲載の礫サヴァラン”は、生イーストをつかった生地、
 ラム酒、飾り用にクレームシャンティ、フルーツを盛り付けた
 基本的な一品。

 レシピは、直径15cmの型1台と直径5cmの型15個分が
 つくれる量を掲載。

 生イーストに加える水や卵の温度、
 サヴァランの特徴であるシロップのしみこませ方など
 ポイントを掲載し、多くの手順写真とあわせて
 細部までわかりやすく解説しています。

 ほか、菓子の演出法(ラッピング)やコーヒー、紅茶の抽出法、
 製菓用語集など、フランス菓子の周辺知識も掲載しています。

 ◆「CAKEing Vol.7 (ケーキング)

 価格: 2,520円(税込)

 ケーキづくりの素朴な疑問や深く知りたい内容などを
 豊富なプロセス写真とともに掲載。
 レシピだけでなくお菓子の由来などもご紹介しています。

 本書では、春日部で「菓子工房 オークウッド」を経営する
 横田シェフがつくる2種類の“バナナのサヴァラン”を
 掲載しています。

 カフェで提供する“バナナのサヴァラン”は、
 アングレーズソースの上にシロップたっぷりのサヴァラン、
 バターとラム酒でソテーした熱々の輪切りのバナナを重ね、
 アイスクリーム、クルミのカラメルソースをかけた
 冷たさと温かさを一緒に味わう一品。

 テイクアウト用の商品としての礫バナナのサヴァランは、
 サヴァランを半分に分け、クレーム・ディプロマット
 (泡立てた生クリームとラム酒入りのカスタードクリームを
 あわせたもの)、粗いピュレ状にしたバナナのフランベを
 分けたサヴァランの間にはさみこんだ、まとまりやすく
 安定感のある一品。

 ほか、フランス菓子の生地の由来、ベルギーの老舗店で
 チョコレートづくりを担当したパティデシエの3種類の
 ボンボンショコラのつくり方、技術、ポイントを公開。
 お店で取り入れたいシュガークラフトなども掲載しています。

 ◆「cafe-sweets vol.75

 価格: 1,260円(税込)

 cafe-sweetsのバックンバンバーです。
 本号の特集は「enjoy! Coffee!」
 コーヒー豆の質、焙煎、抽出などコーヒーをつくる上での
 大切な基本、おいしいコーヒーを楽しむシチュエーションなど
 さまざまな店の空間づくり、提供方法をご紹介しています。

 本書の連載「クリスティーヌ・フェルベールさんに学ぶ
 アルザス菓子の1年」の第24回では、
 古典的な家庭のデザートである礫サヴァラン”を掲載。

 アルザスのフランボワーズ酒をたっぷり吸い、
 フロマージュ・ブラン(さわやかな酸味のあるチーズ)を
 合わせてクリームと生のフランボワーズを飾った
 とてもキュートな一品。

 フェルベールさんは、
 ドライイーストと牛乳をつかって生地をつくります。
 牛乳を入れることで、しっとりした生地になり、
 それをしっかりこねて発酵させると、
 シロップをしっかり吸収するキメの細かく弾力のある生地に
 なるそうです。

 イーストも生のものでなくドライイーストをつかうので、
 ご家庭でも手軽につくれますね。

 あわせて、ローズ色のクリームを添えた
 メレンゲ菓子“メレンゲのクープ”
 もご紹介しています。


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