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2009年01月 カリスマレビュー

2009年01月05日

リンゴのおいしさが充分味わえる! タルト・タタン特集♪

 リンゴの甘味と酸味、カラメルのほろ苦さ、そしてパイ生地の
 サクサク感が絶妙な味わいのタルト・タタン。
 もともとは、オルレアン地方に住む、タタン姉妹が
 アップルパイをあやまってひっくり返してしまったことで
 誕生したというフランス地方菓子です。
 カラメルの香ばしさと、とろりとした食感のリンゴが
 たまらなくおいしいんですよね!!
 リンゴの煮詰め方やパイ生地につかわれる粉など、
 違いがあるので、それぞれつくって食べ比べてみるのも
 楽しいかも。
 リンゴのおいしい今の季節にぜひつくって味わいたい
 お菓子です。

 ◆「プロのためのわかりやすいフランス菓子
 
 著者:大阪あべの辻製パン専門カレッジ 川北末一
 価格: 6,825円(税込)
 
 辻製菓専門学校のカリキュラムに沿って編集した
 ポピュラーなお菓子から本格的な伝統地方菓子まで、
 フランス菓子がしっかり学べる一冊。
 
 本書でご紹介している“タルト・タタン”は、
 24センチの銅鍋、またはマンケ型(タルト・タタン用の銅鍋)
 2台分のレシピを掲載。
 生地には、薄力粉を使用。
 半分にカットしたリンゴをバターとグラニュー糖で炒めた後、
 鍋につめてさらに煮込む。
 パイ生地を上にのせてオーブンで焼き、最後にグラニュー糖を
 ふりかけて、カラメライザー(焼きごて)で焦がして
 色づけた一品。
 焦がしたカラメルのカリカリとした部分とジューシーなリンゴの
 食感が楽しめます。 
 
 ほか、フランス菓子の分類、歴史(年表)、材料、器具などの
 基礎知識、巻末には、フランス菓子の周辺知識として、
 菓子の演出法(ラッピング)、コーヒーや紅茶、
 フランスの祝祭日や行事も掲載しています。 
 
  ◆「パリジェンヌがつくるお菓子とデザート
 
 著者:大森由紀子 価格: 1,890円(税込)
 
 フランスの家庭でつくられ続けたお菓子とデザートを
 つくりやすいレシピにして39品を掲載した一冊。
 
 本書は、
 ◎おばあちゃんから伝えられた味
 ◎彼女たちがつくるものは以外にクラシック
 ◎フランス人はタルト好き
 ◎簡単デザートをつくって友達を招く
 の4章の構成。
 
 そして、本書でご紹介の、“タルト・タタン”は、
 直径18センチでつくる1台分のレシピ。
 生地には、薄力粉と強力粉を使用。
 カラメルソースをつくり冷やし固めた上に、バター、
 カットしたリンゴを積み上げてオーブンで焼き、
 あらかじめ焼いておいた生地をのせて焼いた一品。
 
 生地のレシピは、折り込みほか、ブリオッシュ、シュー、
 ジェノワース、ダッコワーズなど、手元に近いプロセス写真と
 解説、ポイントを掲載しているので、とてもわかりやすいです。 

 ◆「cafe-sweets vol.47

 価格: 1,260円(税込)

 cafe-sweetsのバックナンバーです。
 本号の特集は“生地を味わう定番菓子”。
 お菓子の醍醐味でもある生地に注目。
 バームクーヘンやクグロフ、マカロンほか、
 素朴な郷土菓子から豊かな生地などをご紹介しています。
 
 本書の連載、「コンフィチュール日記」の第11回では、
 ジャム専門店やお菓子教室なども主宰する、
 いがらし・ろみさんのジャム用の銅鍋でつくる
 “タルト・タタン”をご紹介。
 レシピは、直径30センチの銅鍋1台分。
 生地には、強力粉を使用。
 バターとグラニュー糖で煮詰め、じっくり焼き上げ、
 とろりとした一品に。
 ジャム用の銅鍋をお持ちの方、ぜひ、チャレンジして
 みてくだいね。

 さらに、甘いキャラメルとバニラビーンズの香りの
 “りんごとキャラメルのタルト・タタンジャム”も
 一緒にご紹介しています。
 トーストやクラッカーなどにのせれば、簡単タルト・タタン風が
 楽しめますよ♪

2009年01月12日

脂がのっています! ブリ特集♪

 出世魚として知られ、成長によって名が変わり、
 縁起ものとしても用いられる魚。
 ブリの本格的なシーズンは、12月から2月ごろ。
 寒さが増すこれからの時期、脂がのり
 ますますおいしくなるブリをつかった
 日本料理、イタリア料理、フランス料理の本をご紹介します。
 
 ◆「魚づくし

 著者:中嶋貞治、上野 修、奥田 透 共著
 価格: 3,780円(税込)
 
 酒肴からご飯まで、80種以上の魚介を使いつくした
 203品の魚づくしレシピ集!!
 
 本書は、献立づくりに役立つように
 酒肴、和え物・サラダ・寄物、椀物、焼物・・・順に
 章立になっています。
 
 本書では、ブリをつかった料理は4品。
 たとえば、焼物の章では“寒鰤黒七味焼”ご紹介。
 薬味に黒七味をつかい、脂ののった寒ブリを
 実ザンショウの地につけ込んで焼いた一品。
 黒七味のピリッとした風味が、ブリの味を際立たせるそうです。
 魚のおいしさを知りつくした人気割烹料理店の主人による
 魚介料理を味わえる一冊。
 
 ◆「魚介のイタリア料理
 
 著者:今井雅博・小嶋正明・京 大輔
 価格: 3,045円(税込)
 
 春、夏、秋、冬と季節ごとに、旬の魚介を使って
 3人のシェフが前菜、パスタなど計238品の料理を披露!

 本書では、ブリをつかった料理は3品。
 ◎寒ぶりとサーモンのカルパッチョ
 ◎寒ぶりの蜂蜜、バルサミコ煮 ―イタリア風ぶり大根 ―
 ◎ぶりの白ポレンタソテー ポロ葱のグラタンソース
 
 たとえば、“寒ぶりとサーモンのカルパッチョ”。
 薄切りにした寒ブリとサーモン、洋ナシ、
 ターツァイとマスタードグリーンのサラダを盛りつけ、
 レモンドレッシングをかけたカルパッチョ。
 洋ナシの歯ごたえと甘み、サラダの苦みが寒ブリと
 合わさりどんな味になるのか気になる一品です。
 
 それぞれのシェフのアイデアあふれる料理が堪能できる一冊。
 盛りつけなども参考になります。
  
 ◆「魚介をたのしむシンプルディッシュ」 
 
 著者:音羽和紀 価格: 1,890円(税込)
 
 魚介は身近なもの19種、計81品のアイデア
 あるれる料理を掲載。
 
 本書では、4品のブリをつかった料理をご紹介。
 ◎ぶりのポワレ 大根のコンフィ添え
 ◎ぶりのポワレ にんじんのコンフィ添え
 ◎ぶりとかぶのスープ
 ◎ぶりのリゾット

 たとえば、“ぶりのポワレ にんじんのコンフィ”。
 皮を取りバターで炒めたブリと
 アメ色に甘く炒めたニンジンとタマネギと合わせたポワレ。
 最後にかけるバルサミコ酢の酸味もポイント。
 ちょっとクセのあるブリには、甘い、辛い、酸っぱいなどの
 強い味がよく合うそう。
 ニンジンのオレンジ色も元気になれそうな一品です。
 
 毎日でも食べたい魚介。
 新しい魚介料理のおいしさに出会える一冊です。


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