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2008年10月 カリスマレビュー

2008年10月04日

多彩な味が楽しめる。サツマイモ特集♪

 サツマイモは、中央アメリカ原産のヒルガオ科の多年草植物。
 地上には長いつる性の茎をもち、薄い皮の色は、白、黄色、
 オレンジ、赤、紫。果肉は、白、黄色、オレンジ、紫など。
 日本へは、中国から沖縄に伝わり、
 その後、薩摩(鹿児島)に渡り日本各地に広まりました。

 寒さに弱いため、温かい地域での生産に適し、
 もっとも多く栽培しているのは鹿児島県。
 次いで茨城県、千葉県、徳島県など。

 サツマイモの種類は多く、大きく分けると青果用と加工用に
 分類されます。
 果肉が硬くて水分が少なく、加熱するとホクホクするタイプと、
 水分が多く、加熱するとやわらかくなるタイプがあります。

 選び方は、紡錘形でふっくらしていて、皮の色つやがよく、
 割れ目や傷のないもの。
 毛穴の深いものや硬いヒゲ根があるのもは繊維が多く、
 皮に黒い斑点があるものなども避けたほうがいいそうです。

 さまざまな料理やお菓子などに役立つ万能野菜。
 これから、さらにおいしさが増すので、楽しみですね♪

 ◆「Pasta Vegetale パスタベジターレ
 
 著者:伊崎裕之 価格: 2,415円(税込)

 基本パスタと野菜をつかったアレンジパスタ96品余を
 たっぷり掲載した、おいしい一冊!

 本書でも、さつまいもの甘みと食感も楽しめるパスタを
 2品ご紹介。

 ◎白菜、さつまいも、アンチョビのスパゲッティ
 ◎生トマトとさつまいものトレンネ バジリコペースト添え

 たとえば、
 “生トマトとさつまいものトレンネ バジリコペースト添え”。
 ほっくりした食感のサツマイモとフレッシュな生トマトを合せ、
 盛りつけた後にかけるバジリコペーストが、
 香りと味のアクセントになる一品。
 合わせるパスタは
 “トレンネ(切り口が三角形のショートパスタ)”。
 三角形の角の食感がしっかりしているので、サツマイモとの
 食感の違いも味わえるのも楽しい。

 ほか、すべてのレシピには、パスタにからめる直前の
 ソースの状態を掲載。からめるタイミングがわかるので便利です。
 “準備しておくパスタの基本便利材料”、
 生パスタの生地づくりも豊富なプロセス写真つきで
 掲載しています。

 ◆「菜菜スイーツ
 
 著者:カノウユミコ 価格: 1,995円(税込)

 野菜にとことん向き合ってつくり出されたお菓子たち。
 やさしい味わいと驚きのアイデアお菓子110品を掲載した一冊!

 本書では、サツマイモの素朴な甘さにひと工夫した
 スイーツ7品をご紹介。

 ◎オレンジ風味のスイートポテトコロッケ
 ◎さつまいものごまビスケット
 ◎さつまいものデザートあえ
 ◎さつまいもの豆乳ポタージュ
 ◎さつまいもとりんごのシナモンお焼き
 ◎さつまいものジンジャークリーム(2品)

 たとえば、“オレンジ風味のスイートポテトコロッケ”。
 サツマイモにオレンジジュースを加えて蒸したものを
 2cmほどのキューブ型にして揚げた、オレンジの酸味で、
 さわやかな甘みのあるコロッケ。
 コロコロしたキューブ型がかわいく、おやつにもお弁当にも
 おすすめな一品です。

 野菜が主役の新しいお菓子。
 お気に入りの一品に出会えるはず。

 ◆「お菓子づくりでまよったら
 
 著者:サントス・アントワーヌ 価格: 2,310円(税込)

 初めての人にもわかりやすく基本がしっかり学べる。
 基本のパーツ41のつくり方と31品のお菓子を掲載した一冊!

 本書では、サツマイモのペーストをつかった基本のパーツと
 そのパーツをつかってつくるお菓子3品をご紹介。

 ◎さつまいものビスキュイ(基本パーツ)
 ◎ベルヴェデール
 ◎カネリモ
 ◎プロバンス

 “さつまいものビスキュイ”の生地は、しっとり感があり、
 しっかりとした食感も与えることができます。
 味もあまり強くないので、一緒に組み合わせる素材の
 味や香りを生かすことができ、とても便利なビスキュイです。

 本書のビスキュイのつくり方は、プロセス写真つきで解説。
 ペーストの状態や材料の混ざり方、焼き上がりなどの
 陥りやすい失敗例やポイントも掲載しています。

2008年10月11日

上品でひかえめな甘み! 洋ナシ特集♪

 洋ナシは、中央アジアの原産で、バナナやアボカドなどと同様に
 成熟前に収穫し、貯蔵中に完熟(追熟)させる果物。
 かなり古い時代から野生が発見され、17世紀から18世紀にかけ果実の
 品質改良が行われた結果、多くの交配種が生まれました。

 果皮は、軟らかくて薄く、黄色、茶色、赤色、緑色など。
 品種によっては、球形のものもありますが、
 大部分は涙のように下部がふくらんだ長い球形。
 夏、秋、冬に収穫されるものがあり、9月?12月頃が旬です。
 
 表面がなめらかで固すぎず、傷のないものを選ぶのがポイント。
 ふくらんだお尻部分を押して、やわらかければ食べ頃です。
 非常に傷みやすいく、エチレンガスを発生するので、
 密封容器や袋などでの保存はさけて、早めに食べるのが
 いいそうですね。
 
 生食はもちろん、コンポートや、ジャム、サラダや
 スープなどもおいしい♪
 チョコレートやスパイスなどとの相性もバツグン!!
 カマンベール、山羊乳チーズ、ロックフォールのような
 チーズの付け合せなどもおすすめとか。
 クセがないので、いろいろな素材と組み合わせることが
 できますね。 
 
 ◆「シニアのためのイタリアンレシピ

 著者:長岡謙太郎 価格: 2,625円(税込)

 女性や高齢者の方にも食べやすい、少しの量でも
 いろいろな食材が楽しめるお洒落なイタリアンレシピを
 たっぷり掲載した一冊。

 本書では、食後に、ティータムにおすすめの
 洋ナシをつかったデザートを2品ご紹介。

 ◎山梨産バートレットのレアチーズムースのせ
  アマレット風味カカオソース添え
 
 ◎3種の洋ナシのマフィン

 たとえば、“山梨産バートレットのレアチーズムースのせ
 アマレット風味カカオソース添え”。
 3等分した洋ナシにマルカルポーネチーズのムースをのせ、
 カカオリキュール、アマレット(アーモンド風味のリキュール)
 エスプレッソコーヒーを合わせたソースで味わう
 大人味の一品。
 アルコール度が高いほどドライな感じに仕上がり、
 塩味のハムやベーコンをつかった料理の後におすすめの一品。

 デミタスカップでつくる“3種の洋ナシマフィン”ほか、
 千葉県産のナシ“香水”とレットカラント
 (赤い実のブルーベリーの一種)をつかった、
 淡い赤色のマリネソースがキレイな一品もご紹介しています。
 
 ◆「リーゾ Riso!」 

 著者:ピエロ・ベルティノッティ 価格: 2,310円(税込)

 これからの季節にピッタリのリゾット。
 本場リゾット名人が伝授するイタリアの米料理を
 堪能できる一冊。

 本書では、リゾット名人自慢の洋ナシをつかったリゾットを
 ご紹介。

 ◎洋梨と鴨のレバーのリゾット
 野菜のブロードで煮上げパルミジャーノを混ぜたリゾットの上に
 バターで炒め、マルサーラ酒を加えて煮詰めたレバーと
 カラメル風味の洋ナシのシロップ煮を盛りつけた一品。
 独特のコクとほろ苦さのある鴨のレバーと
 洋ナシの甘酸っぱさで、濃厚なリゾットを引き締めた味わい
 が楽しめる。
 どんな味わいなのか、とても気になるリゾットです。
 
 リゾットのレシピのほかにも、米とブロードで煮たものと
 スープを一緒に味わうことができるミネストラや
 お米のデザートなども掲載。

 イタリア米料理の歴史、基本素材の知識、基本のブロードなど
 おいしいリゾットをつくるための知識もわかり役立ちますね。

 ◆「cafe-sweets vol.69

 価格: 1,260円(税込)

 cafe-sweetsのバックナンバーです。
 本号の特集は“焼き菓子専門店で独立!”。
 カフェ、ショップ、通販専門店、卸しなど、店のスタイルも
 さまざまな素朴な焼き菓子メインの独立店舗を
 ご紹介しています。

 本書の連載「クリスティーヌ・フェルベールさんに学ぶ
 アルザス菓子の1年」の第18回では、アルザ地方スでは
 たくさん採れる洋ナシをつかったお菓子3品を
 ご紹介しています。

 ◎洋ナシとチョコレート、パン・デピスのタルト
 ◎バニラ風味の洋ナシ(コンフィチュール)
 ◎洋ナシのデザート、レモンとカルダモン風味

 たとえば、洋ナシとチョコレート、パン・デピスのタルト”。
 細く刻んだ洋ナシとチョコレート、ほんのり香ばしいやわらかな
 アーモンドクリームとを合わせた秋の味わいある一品。
 やさしい甘さの洋ナシとチョコレートソースの組み合わせが
 絶品で、タルトのカリカリとした食感も楽しめます。

 ほか、ラム酒の効いたレーズン、ヘーゼルナッツが入った
 スパイスの効いた“やわからなパン・デピス”のレシピも
 ご紹介しています。

2008年10月25日

ふんわり、サックリ、香ばしい。フォカッチャ特集♪

 フォカッチャは、北イタリアのジェノヴァ地方生まれのパン。
 古代ローマ時代にはすでにパンの原型が焼かれていたそうです。
 形は、丸型や長方形が多く、手のひらサイズのものから、
 オーブンの天板いっぱいに焼く大きいものまで自由自在に
 つくることができるので便利。
 基本的には塩味系で焼いてつくりますが、油で揚げたものや
 甘味のあるものもあるそうです。
 
 生地がシンプルなので、さまざまなトッピングの
 バリエーションが楽しめるのもうれしいですね。
 
 今週は、つくってみたい!食べてみたい!
 フォカッチャを掲載した本をご紹介します。 
 
 ◆「レストランのパン カフェのパン」 
 著者:エコール・キュリネール国立 近藤敦志 価格: 2,100円(税込)
 
 専門機器をつかわなくてもおいしいパンがつくれる手法など
 小規模店でも、自家製パンを提供したい!という方に
 おすすめの一冊。
 
 本書でご紹介の“フォカッチャ”は、オリーブ油が入った
 淡白でソフトな口当たりの一品。
 見た目はとてもシンプルですが、淡白な味わいなので、
 どんな料理とも合わせやすく、サンドイッチなどにも
 おすすめです。
 オリーブ油を入れることで、生地の伸びがよくなり、
 ふくらみやすいので、発酵時間が短縮できるそうですよ。
 
 パンづくりの基本では、基本的な流れと、各プロセスでの
 ポイントをピックアップし多くの写真をつかい解説しているので、
 初心者にもわかりやすい。
 そして、各レシピには、ミキシングから発酵、焼成など
 パンづくりの流れを示すチャートを掲載。
 生地の温度や発酵時間などが細かく表示されているので、
 作業工程や時間がわかりやすく便利です。
 
 ほか、ベーカリーでも人気の天然酵母パンのレシピもご紹介。
 粉から起こす“小麦粉の種”のほか、レーズン種、リンゴ種、
 ヨーグルト種、サワー種を掲載しています。

 ◆「おいしいドルチェ教室」 
 著者:パンツェッタ貴久子 価格: 1,890円(税込)

 著者が主宰するイタリア料理教室のレシピから、
 お気に入りのドルチェ全51品余を掲載した一冊。
 
 本書では、じゃがいもをつかった
 “じゃがいものソフトフォカッチャ”をご紹介。
 じゃがいもを入れることで、モッチリ&しっとりした
 食感が味わえる一品。
 生地の上に黒オリーヴと半分にカットしたプチトマトが
 たっぷりと並び、こんがりと焼きあがったフォカッチャは、
 色合いもよくキュート。
 生地が少しゆるめなので、具材を乗せる時には
 沈まないように生地にくるむようにするのがポイントです。
  
 そして、まだちょっと先ですが、クリスマスのお菓子
 “ストゥルッフォリ(細かくカットした生地を揚げ、
 アメをからめたナポリの伝統菓子)”や“パネトーネ”の
 レシピもご紹介しています。
 今年は手づくりしてみるのもいいかも!
 
 食後のデザートやおやつ、ちょっとしたパーティーなどに、
 また、贈り物やお土産としても、役立つレシピを
 たっぷり掲載しています。

 ◆「ニューヨークシェフのパンメニュー」 
 著者:柴田書店 価格: 1,890円(税込)
 
 サンドイッチとパニーニ、ブルスケッタとクロスティーニ、
 ピッツァとフォカッチャ。
 ボリューム満点のニューヨークのシェフがつくるパンメニュー
 全50品余を掲載!!
 
 本書では、トッピングもいろいろ小型のフォカッチャと
 チーズをはさんで焼き上げたフォカッチャの4品をご紹介。

 ◎玉ねぎとアンチョビのフォカッチャ
 ◎サンドライトマトとオリーブのフォカッチャ
 ◎ポテトと赤ピーマンのフォカッチャ
 ◎ロビオラチーズとトリュフオイルのフォカッチャ

 たとえば、“ロビオラチーズとトリュフオイルのフォカッチャ”。
 生地は、ピッツァをつくるときの配合と同じものをつかうので、
 通常のふっくらと焼きあがったフォカッチャとは、また違った
 食感が味わえそうな一品。
 はさんで焼き上げる“ロビオラチーズ”は、
 イタリア、ピエモンテ州原産の非熟成チーズ。
 クリーミーでコクのある味わいはワインにピッタリだとか。
 フォカッチャにはさむチーズを、お好みのものに変えてみたり、
 いろいろ楽しめそうですね。


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