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2006年11月 カリスマレビュー

2006年11月01日

実力派の7人のイタリアンシェフ、それぞれの肉料理を披露!

◆「イタリア料理 肉料理のアイデアと技法」

 イタリア料理のコースの華、
 セコンド・ピアット(メイン)の肉料理を
 実力派7人のシェフが競演!

 柴田書店編
 価格:3990円(税込)
 発行年月日:2006年10月30日

 本書では28種の肉(内臓を含む)をとり上げました。
 実力派の7人のシェフが、それぞれの肉料理を披露しています。
 部位や調理法の選定、つけ合わせ、プレゼンテーションまで、
 一皿を作り上げるまでの工程を、
 総合的な考え方とともに解説しています。

 料理は102品。すべてカラープロセス写真付きで、
 詳しく解説しています。
 本書の特徴のひとつはジビエ料理の充実でしょう。
 ジビエだけで38品の料理があります。

 実力派イタリア料理店7人のシェフをご紹介しましょう。

 岡谷文雄氏(フェリチタ)
 小塚博之氏(ラ・ルーナ)
 後藤俊二氏(リストランテ・アテオ)
 齊藤実氏(クローチェ・エ・デリツィア)
 佐藤護氏(リストランテ・カシーナ・カナミッラ)
 林亨氏(トルッキオ)
 八島淳次氏(オステリア・エノテカ・ダル・ジュンジーノ)

 イタリア料理の醍醐味を、さまざまな肉素材から味わえる1冊です。

2006年11月11日

秋です!キノコのイタリアン特集♪

 秋は美味しいもの満載の季節。
 今日は、一年中あるのに秋になるとなぜか気になる“キノコ類”のお話。

 キノコ類は風味がいいので、多くの料理に使えてとても便利な食材です。
 種類も多く、1〜2%の有毒種以外は、薬用や食用が可能です。
 でも実際にはほんの数十種類しか食べられていないんだそうですね。
 食用可能でも、硬かったり、ゼリー状で不快臭があったりで、
 本当に風味がよいのは20種類ほどなんだそうです。

 キノコには骨を強くするビタミンDやコレステロールを下げる働きが
 あるので身体にもやさしい食材といえます。
 キノコ料理は各国にありますが今週は、
 新刊「イタリア 肉料理のアイデアと技法」と一緒におすすめしたい、
 イタリアンのキノコ料理をご紹介しましょう。

 ◆「イタリア料理アイデア集 アンティパスト」

 著者:小林幸司/日高良実/山田宏巳
 価格:3675円(税込)

 季節を感じることのできるアンティパスト(前菜)。
 自由な発想から生まれた前菜96皿をご紹介しています。

 本書に掲載のキノコを使った前菜は6品。
 イタリアの代表的なキノコ、ポルチーニ茸を使ったものに、
 「根セロリと帆立貝柱のラヴィオリ、ポルチーニソース」
 があります。ポルチーニはそのまま食べるのはなく、
 こうしてソースや詰め物などに使う例をよく見かけます。

 帆立貝柱とバジリコの葉を、輪切りに薄くスライスした根セロリで
 はさみ、フライパンで焼き、ポルチーニ茸のソースに浮かべた一品。
 根セロリは芋状の根を食べるセロリの一種で、
 アクが強く香りはセロリと同様。
 その香りに、ポルチーニの香りをあわせて、ホタテの上品な甘みを
 ひきたてているんですね。

 ポルチーニ茸は、きのこの中で群を抜いて旨みが濃く、
 繊維質も多いのでソースにしっかりとろみがつけられます。
 

 ◆「プロのためのわかりやすいイタリア料理」

 著者:辻調理師専門学校 永作達宗
 価格:6825円(税込)

 『プロのためのわかりやすい〜』 シリーズのイタリア版。
 イタリア料理の基本技術書!

 ブロード(だし汁)、ソースからドルチェまで、イタリア料理の
 ベーシックメニューを215品掲載しています。
 オールカラーで詳細なプロセス写真で学べる一冊です。

 本書にもキノコ料理があります、全8品。
 キノコ、というより高級食材としておなじみの白トリュフは、
 イタリア食材の香りの女王。

 白トリュフを使う
 「パルメザン・チーズのリゾット、白トリュフ添え」は、
 玉ネギみじん切りとパルメザンチーズでつくるシンプルリゾットに
 白トリュフのスライスをかけた、おいしそう〜な、贅沢〜な1皿。
 ニンニクにも似た独特な強い香りの白トリュフは、
 乳脂肪や卵を使った料理と相性がよく、バターやパルメザンチーズを
 使ったリゾットとは最高の組み合わせです。

 本書の素材の下処理(魚・肉など)や料理のプロセス写真は
 手元や食材をクローズアップ!細かい処理もとてもわかりやすいんです。
 イタリアの食材、調理器具の説明も満載。
 初心者から使える、おすすめな一冊です。


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