« 第43回 (2月12日 ― 2月18日) | TOPページへ | 第45回 (2月26日 ― 3月3日) »

2012年02月27日

第44回 (2月19日 ― 2月25日)

2月19日(日) 晴れ

20120219.jpg[昼]
・自家製豆乳ヨーグルト、
 ノンシュガーいちごジャム
・天然酵母くるみパン
・にんじんのマリネと
 ベビーリーフのサラダ
+玄米コーヒー

息子の衣装縫いの夜なべで、朝4時半に就寝。
6時半に起きてアルバイトに行く長男を起こし、7時半には公演の練習に行く
次男を起こして送り出し、再び寝て起きたのはお昼すぎだった。
掃除や洗濯を済ませ、自家製ヨーグルトとパンとサラダという
朝ごはんのようなランチを食べ終わったら15時を回っていた。
睡眠不足で体がだるく、家でのんびり読書。
夜になっても空腹感がないので、晩ごはんはパス。
息子たちには、無農薬のキタアカリとにんじんを蒸し煮にし、
スパイスでよく炒めたマッシュルームと地鶏を加えてカレーを作り、
野菜たっぷりのサラダを添えて食べさせた。


2月20日(月) 晴れ

20120220.jpg[昼]
「星福」にて中国薬膳料理
・季節の果物とくらげと
 胡桃の胡麻ソースあえ
・アガリスク茸入り、フカヒレ姿煮
・佛跳墸(養生蒸しスープ)
・北京ダック
20120220_2.jpg・百合根入り伊勢海老炒め
・珍味季節野菜
・野菜のお粥
・杏仁豆腐
+薬酒(温臓補血酒)

20120220_1.jpg今日の息子のお弁当は
・チャーハン
・菜の花のあえもの
・にんじんとじゃがいもの
 カレー風味チーズ焼き(昨晩のカレーをアレンジ)
・すっぱいたくあん、梅干し

妹の誕生日だったので、銀座の中国薬膳料理コースをごちそうした。
山海の珍味を長時間かけて蒸したという秘伝の養生蒸しスープは、
大病をしたあとなど、体が衰弱している時に飲むものらしい。
滋味深いおいしさで、睡眠不足&過労で衰弱している今の私にぴったり。
冷え切っていた体の芯が温まった。
妹も大満足で、こういう滋養のある料理をたまに食べるのはよいものだと思った。
そのあとは、織物作家の友人の個展へ。

お昼に体にいいものをたっぷりいただいたので、今日も晩ごはんは抜き。
1日1食は、私に合っているような気がする。
息子には、新鮮な魚介と野菜を入れた海鮮寄せ鍋を作った。
高校の公演前で帰宅が深夜なので、胃腸に負担のないように
できるだけ油抜き料理にしている。


2月21日(火) 晴れ

[昼]
・ホタテと野菜の炒めもの
・スープ

20120221.jpg[夜]
・発酵白菜漬け入りうどん

今日は仕事が入っていなかったので「自由時間を楽しまなきゃ!」と、
両親の金婚式のお祝いの場所にと思っている恵比寿「ウエスティンホテル」の
中華料理店を下見がてら、ランチをした。
雰囲気も料理も上々。

午後は「Cafe Douce Ebis」で来週の撮影の打ち合わせ。
ここのコーヒーは、友人の狩野知代さんが焙煎している「グラウベル」の
オーガニックコーヒーを、オーナーの鹿内さんがていねいに入れてくださるもので、
感動的においしい。お店の場所も説明できないような隠れ家的なのも楽しい。

夜は、乳酸発酵が進み過ぎた白菜の塩漬けを入れた塩ベースのスープに
うどんを入れて食べた。
すっぱい漬けものは加熱するとうまみが出るので、
炒めものやスープに使うとおいしい。
すっぱくなったキムチではよくやっていたが、
塩だけで発酵させた白菜漬けを使ったのははじめて。
シンプルだけれどうまみがたっぷりあって奥深いおいしさだった。


2月22日(水) くもり

20120222.jpg[昼]
「ダ・ミケーレ」にて
・マリナーラ
・マルゲリータ
・サラダ
+生ビール

20120222_1.jpg今日の息子のお弁当は、
・黒豚と舞茸の焼き肉のっけごはん
・いんげんの塩蒸し煮
・小大豆もやしのナムル
・すっぱいたくあん、梅干し
・いちご


イタリア・ナポリで行列の絶えない人気ピザ店がオープンしたというので、
妹と行列覚悟で恵比寿へ。
粉・トマト・塩・オイルは本店と同じ材料、
ピッツァ窯も輸送し同じ製法で作られたものだそう。
モッツァレラチーズはナポリで朝できたてのフレッシュを空輸しているという。
去年ナポリのピッツェリアで食べた時、
イタリアの材料と新鮮なモッツァレラチーズがなければ
このおいしさは再現できないだろうと思っていたのだけど、
それを実現してくれるお店ができてしまった。
開店前に到着したため2番目に入店でき(帰る時はもちろん行列)、
トマト・ニンニク・オレガノだけのシンプルな「マリナーラ」と
モッツァレラ・トマト・バジルの「マルゲリータ」を1つずつ注文し、
半分ずつ食べた。
まず、トマトソースのおいしさが圧巻。
そしてモッツァレラも生地も言うことなし。
「ナポリにワープしたみたいだねー。おいしいねー!うれしいねー!」と
感動しながら食べた。
おいしいものを食べると心も体も満たされ、
夜になっても空腹感がないので(笑)、今日も晩ご飯は抜き。
今週はごちそうを食べ過ぎているので、1日1食が体にちょうどいい。


2月23日(木) 雨のちくもり、のち晴れ

20120223.jpg[夜]
「山もと」にて
・根三つ葉の根と青ねぎの揚げもの
・新ごぼうと油揚げの熱びたし
・菜の花のからし漬け
・金沢のかぶら寿司
+生ビール、純米酒

20120223_2.jpg今日の息子のお弁当は
・鶏の照り焼きごはん
・れんこんがんもと
 新わかめとこんにゃくの煮もの
・いんげんのごまあえ
・さつまいものバルサミコ酢煮
・小大豆もやしのお浸し
・ブロッコリースプラウト
・すっぱいたくあん、梅干し
・いちご


20120223_1.jpg久しぶりに「仙」の仕込み。
母が雪をかき分けて採ってくれたふきのとうがたくさん届いた。
みじん切りにしてオリーブオイルで炒め、麦味噌を加えてふきのとう味噌を作った。
ふきのとうの苦味が、冬の間に蓄積した毒素をデトックスしてくれる。

昼はノルドでランチ、
晩ごはんは久しぶりに学芸大学の「山もと」で品のよい旬菜料理をあてに飲んだ。


2月24日(金) くもりのち晴れ、のち雨

[朝]
・おにぎり2個
・すっぱいたくあん

20120224.jpg[昼]
「ノルド」にて
・生野菜のサラダ
・ズッキーニとトマトのスパゲッティ
+ソイラテ

高校生の次男は、今日から昼と夜の2公演。
お弁当を広げて食べる時間がないので、小さなおにぎり(鮭、肉そぼろ、梅干し)
のお弁当とフルーツを持たせた。

私は「仙」の営業日。朝はおにぎり、昼はお店のあとにノルドで遅いランチを食べた。
夜は、息子の公演を観に出かけた。
いつもながら、高校生のひたむき&エネルギッシュな舞台に感動!
私が真夜中にがんばって作った衣装も、ちゃんと役目を果たしていてうれしかった。
高校生という多感な時期に、仲間と一緒に、体も心も頭も全力で打ち込んで
つくり上げた舞台の経験は、一生の宝物になると思う。
パフォーマンスを教育に取り入れたこの高校に出会えて本当によかった。

お昼が遅かったので、私は晩ごはんはパス。
がんばった息子には、リクエストの塩ラーメンを作った。


2月25日(土) 雨のちくもり

[朝]
・おにぎり2個
・れんこんがんもとこんにゃくと新わかめの煮もの
・すっぱいたくあん

20120225.jpg[昼]
「ノルド」にて
・生野菜のサラダ
・菜の花とどんこしいたけのスパゲッティ
+ソイラテ

今朝も、息子におにぎり弁当を作って送り出し、
私は雨の中、合羽を着て自転車で「仙」へ。
はじめて荻窪でパン屋を始めた頃からずっと自転車通勤を続けているが
季節の移ろいを空や風で感じながら仕事へ行くのは、とっても気持ちがいい。

今日もお店が始まる前におにぎりを食べ、終わってから「ノルド」で遅いランチを食べた。

1ヵ月くらい前から息子の公演のサポートをしながら仕事をしているので、
遅寝→早起きの睡眠不足が続いていて体の疲れがたまりがち。
少し時間があると、ストレッチをしたり、数分でも寝るようにしている。
夜遅く帰った息子には、親子丼と味噌汁を作った。


[著者略歴]
カノウユミコ
鳥取県の専業農家に生まれる。生来の料理好き。高校生の頃から自然食に興味を持ち、ベジタリアン料理、精進料理を研究する。精進料理「菜懐石 仙」のオーナーシェフ。家庭でかんたんに楽しめるベジタリアン料理教室も主宰する。著書に 『菜菜ごはん』 『ますます菜菜ごはん』 『菜菜スイーツ』 『菜菜ランチ』 『菜菜おつまみ』 『菜菜おつまみ2』(すべて柴田書店)、『やさいのかみさま』(小学館)、『ベストヒット野菜料理』(講談社)ほか多数。最新刊は『菜菜おつまみ2』。

柴田書店Topページへ

投稿者 webmaster : 2012年02月27日 18:46