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2011年09月27日

第24回 (9月18日 ― 9月24日)

9月18日(日) 晴れ

20110918.jpg[昼]
カリフォルニア料理店にて
・茄子と鰻のテリーヌ 
 フレッシュトマトとハーブのソース
・かぼちゃのニョッキ 
 ゴルゴンゾーラチーズソース
+サンペレグリノ

20110918_1.jpg[夜]
・イサキと水菜の柚子胡椒風味カルパッチョ
・ツルムラサキと油揚げの煮びたし
・はまぐりのお吸いもの
・自家製梅干し、京都のすぐき
・三分づきごはん

高校でパフォーマンスコースを専攻している次男は
毎日夜遅くまで、休日もなく芝居やダンスの稽古をしているが、
今日はめずらしくお休みだったので、リクエストに応えて
近くのカリフォルニア料理のレストランでランチを食べた。
レストランはゆっくり息子と向かい合って話せるので、
近況をじっくり聞くことができるよいチャンスでもある。
夜はイサキのお刺身に柚子胡椒をベースにしたドレッシングをかけ、
ごはんに合うようなカルパッチョ仕立てにして簡単な和食を作り、息子と食べた。
昼はイタリアンなどを食べることが多いが、晩ごはんはなぜか和食を食べたくなる。


9月19日(月) 晴れ時々くもり

20110919.jpg自然食レストランにて
・豆乳湯豆腐
・根菜の煮もの
・小松菜となめこの煮びたし
・野菜と豆と海藻の炊き込みごはん
+インディアンコールドケア(ハーブティー)

午前中は家でパソコン仕事をし、私の開発したカレーでお昼を済ませ、
青森からサンプルに送られてきているフレッシュハーブ(ペパーミント、
アップルミント、レモングラス)でハーブティーを作った。
100種類以上のハーブを無農薬で育てている青森の大西農園さんは、
全国の有名レストランからハーブの注文が来るという。
午後は、明日からの二子玉川ライズでのイベントの打ち合わせへ。
台風が近づいてきているので、天候がちょっと心配だ。

晩ごはんは、友人と近所の自然食レストランで湯豆腐を食べた。
まだ咳が続いていて頭痛もするので、
お酒はやめて、風邪対策用のハーブティーをいただいた。


9月20日(火) 雨時々くもり

20110920.jpg[昼]
【フードショーの地下で鯛飯ランチ】
・ごま豆腐、昆布のつくだ煮、しょうが漬け
・鯛茶漬け
・鯛飯2種(しょうゆ、塩)
・漬けもの
・お吸いもの

20110920_1.jpg朝10時より、二子玉川駅前のライズショッピングセンター内「フードショー」にある「オカッテ」で、青森野菜のイベントに参加。私は妹とふたりで、野菜のランチを限定で25食を提供した。

20110920_2.jpgメニューは、私の開発した豆カレーに青森野菜たっぷりのサラダ。生野菜に焼いたピーマンと長ねぎのマリネを加え、青森の長芋をベースにしたドレッシングをかけるなど、調味料もすべて青森のオリジナル商品を使用してまとめた。

20110920_3.jpg午後は、青森の「あかねリンゴ」のソテーとブランデー漬けの黒にんにくにかぼちゃクリームをかけた、フルーツグラタンのワークショップをした。
かぼちゃクリームは『菜菜スイーツ』で紹介しているが、
卵や牛乳を使わず、かぼちゃと豆乳をベースに作る。
バニラビーンズをたっぷり加えるので、味も風味もカスタードクリームそのもの。
このかぼちゃのクリームは、甘みと酸味のあるフルーツによく合う。
クリームの上に、パン粉、みじん切りのクルミ、シナモンパウダー、
メープルシロップを合わせたものをふり、高温のオーブンで5?6分焼けばでき上がり。
このフルーツグラタンに、大西農園のフレッシュハーブでハーブティーを添えた。
参加したお客さまは、おいしいと大満足の様子だった。

お昼ごはんは、イベントの合間に、同じフロアにある鯛飯のお店で食べた。
塩バージョンの鯛飯がとくにおいしかった。

慣れないキッチンでの立ちっぱなし作業で、結構疲れたので、晩は食べず早めに寝た。


9月21日(水) 雨

20110921.jpg[昼]
・日本の豆カレー
(カノウユミコオリジナル)
・雑穀ごはん
・らっきょうのワイン漬け
・青森野菜のサラダ とろろドレッシング

20110921_1.jpg[夜]
・塩海苔
・豆腐よう
+発泡性の日本酒

二子玉川でのイベント2日目。
午後から東京にも大きな台風が接近し、風雨とも激しく、お客さまの数も少なく、
ランチは半分くらいの数しか出なかった。
仕方なく、お昼ごはんは出していた料理を食べた。

スイーツのワークショップを終えて駅に行くと、台風で東急線が全部止まっていた。
バスで帰ることもできたが、凄まじい暴風雨でバス停で待つことも難しいため、
駅ビルに戻り、日本酒専門店で飲んで台風が過ぎ去るのを待つことにした。
こういう時は、ジタバタせず、のんびり酒を飲むのが一番!
めずらしい発泡性の「ひぃ坊」という日本酒は、秋田県の阿櫻酒蔵さんの純米吟醸で、
ノギャル(農業ギャル)のひぃ坊さんが手掛けたもの。
微発泡のさわやかな味わいで甘みがあり、つまみの豆腐ようにぴったりだった。

19時ごろに雨はやみ、風だけになったので、バスで帰宅した。
立川方面に住む妹が家に着いたのは、夜10時すぎだったらしい。
3.11の時もそうだったが、都市は電車網が整備されて機能しているので、
電車がストップすると、移動手段が限られて大変な事態になってしまう。
歩ける範囲のものを食べるというのが体に一番よい、という「身土不二」
という食養の考え方があるが、歩ける範囲で仕事し、生活する、
というのも大切なことなのかもしれない。


9月22日(木) 晴れのちくもり

20110922.jpg[夜]
味噌汁専門店にて
・具だくさんの味噌おじや

午前中はお店で連載の打ち合わせ。
お店の近くのイタリアンでランチを食べ、
午後は、明日から鳥取に行くので、その準備でバタバタと過ごした。
冷蔵庫をほぼ空にしてしまったので、夜は、味噌汁専門店で味噌おじやを食べた。
夜肌寒くなってきたので、おじやが体にうれしい。


9月23日(金) くもり時々晴れ

20110923.jpg鳥取の実家でバーベキュー
・畑でとれた野菜
(かぼちゃ、ピーマン、なす、オクラ、
 たまねぎ、にんにく)、しいたけ
・白イカ、さざえ、地鶏などの炭焼き 
 母お手製のたれ
+ビール

妹家族と一緒に、午後の便で鳥取の実家へ。
今回は祖父母の7回忌と曾祖父母の33回忌の法事のための帰省。
夜は、農作業をするための建物の土間で、
家族と親戚総勢13名で炭焼きバーベキューをした。
畑からの新鮮な野菜と地元の新鮮な魚介類を炭で焼いて食べるのは、
シンプルだけれど極上の調理法だと思う。
母のお手製のたれも絶品で、鳥取の幸を堪能。子供たちもよく食べていた。

久しぶりの鳥取は、空気がとてもきれいでおいしく、
空も澄んで、落ちてきそうなほどの満天の星が見られた。


9月24日(土) 晴れ

20110924.jpg[朝]
・ふき煮
・畑のトマト
・おくらとじゃこの和えもの
・烏骨鶏の炒り卵
・地元のフルーツ(梨、ぶどう)
・トースト、はちみつ
・紅茶

20110924_1.jpg[昼]
・野菜天ぷら
 (かぼちゃ、ピーマン、たまねぎ)
・えびとイカの天ぷら
・ぜんまいの煮もの
・ふき煮
・高菜漬け
・豆腐ちくわ
・いぎす
・七分づきごはん

20110924_2.jpg[夜]
三朝温泉旅館「大橋」にて
・季節の前菜の盛り合わせ10種
・土瓶蒸し
・お造り
・茄子とシーフードのグラタン風焼きもの
20110924_3.jpg・茶わん蒸し(とち餅、ごま豆腐、
 あわ麩、小豆入り)
・とうがんと菊の花の酢のもの
・ごはん、漬けもの、赤だし
・おからケーキ、梨

法事当日。
朝5時に起きて親戚や近所の人に配る3升の小豆おこわを蒸したり、
お墓に持って行く団子を作ったりと、田舎の行事はいろいろ大変……。
朝は、畑の野菜と親戚からいただいた産みたての鶏骨鳥の卵で炒り卵を作り、
トーストにのせて食べた。
テーブルに所狭しとおかず(常備菜)が並ぶのは、我が家のいつもの風習(?)で、
農作業が忙しいために、料理は作れる時に大量に作る。
冷蔵庫をいつも、すぐに食べられる常備菜がたくさん入っている状態にして、
すぐに食事ができるようにしているのだ。

20110924_4.jpgお昼は野菜とシーフードの天ぷらを作り、
やはりたくさんの常備菜を食卓に並べて食べ、
午後からは法事。
実家→墓→寺と3か所でお経をあげてもらい、
その後、参加者全員で三朝温泉の「大橋」旅館へ行き、
ラジウム温泉に入ったり、懐石料理をいただいたりした。
短い間に、鳥取の旬の食材を堪能でき、大満足。
たまに帰省するとリフレッシュできる。

[著者略歴]
カノウユミコ
鳥取県の専業農家に生まれる。生来の料理好き。高校生の頃から自然食に興味を持ち、ベジタリアン料理、精進料理を研究する。精進料理「菜懐石 仙」のオーナーシェフ。家庭でかんたんに楽しめるベジタリアン料理教室も主宰する。著書に 『菜菜ごはん』 『ますます菜菜ごはん』 『菜菜スイーツ』 『菜菜ランチ』 『菜菜おつまみ』 (すべて柴田書店)、『やさいのかみさま』(小学館)、『ベストヒット野菜料理』(講談社)ほか多数。最新刊は『菜菜おつまみ』。

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投稿者 webmaster : 2011年09月27日 13:26