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2011年08月03日

『決定版 レヌ・アロラのおいしいインド料理』 編集担当者より♪

00612.jpg『決定版 レヌ・アロラのおいしいインド料理』
著者:レヌ・アロラ
発行年月:2011年8月8日
判型:B5変 頁数:184頁


おいしさにはまると道具にもはまる?

2010年の9月から撮影開始!
デザイナーの成澤さん夫妻も初回とほか何回か立ち会い、スタイリストの高橋みどりさんと社内カメラマンの海老原俊之でいざ撮影スタート。メンバーははじめての組合せ。
ちょっと緊張していました。初回はいつもそうですが、料理のでき上がり写真についてはさぐりながらの撮影です。

06120_2.jpgでもプロセス写真を撮るときはみどりさんもデザイナーさんも興味津々で、仕事を忘れて見入っていました。
インド料理をつくるところはあまり見たことがないからです。
鍋のほとんどは取っ手がついていません。それをパッカルというヤットコのような道具で器用につかんで調理するのです。
チョークという油とスパイスを一緒に熱するソースのような料理がありますが、これに使う鍋は黒く、直径10cmほどの小さなもの。とてもかわいいのです。
知らないものがいっぱい。


道具にも興味津々。

06120_1.jpgプロセス写真を撮る部屋は教室として使われていて、周囲にはスパイスのセットやら道具やらがディスプレイされています。
みどりさんがふとその前で動かなくなりました。
「これって、売っているんですか?」とスパイスボックスを指さしました。

アロラさんは「もちろん!」と元気よくお返事。

するとみどりさんは急にショッピングモードに。
「何買おうかな」なんてつぶやいています。
プロセス撮りの部屋に行くごと、小休憩のたびに、ショッピングモードになります。
これは翌年の春に撮影が終わるまでくり返されたのでした。

試食は、いつも人数分のカトリという小さな金属の器とそれぞれのマイスプーンが用意されていて、1品撮影するごとにそこにとり分けて食べました。
試食するごとに「わぁ、おいしい!」の連発です。撮影スタッフは、撮影を重ねるごとにどんどんインド料理にはまっていきました。
そして、道具にもはまっていきました。

何回めかの撮影の折り、ちょうどアロラさんの教室ではフェアをやっていて道具もいっぱい展示。いろいろ並んでいます。
みどりさんは「スパイスボックス」を手に持ってはどうしようかな、とひとり言。
そこで、私がバッサリ。
「毎日インド料理つくるわけじゃないから、要らないでしょ。ビンにでも入れてしっかり密閉しておけばいいんじゃない。使わないですよ、絶対に」
それでも最後の最後まで諦められないようでした。

これをきっかけに、道具から入って持て余してしまいそうな人のために、冒頭の頁「スパイスボックスのこと」の項でアロラさんに聞いた、スパイスの保管法を加えてしまいました。ビンや袋に入れてしまえばいいじゃないか、と。

06120_4.jpg……しかし、かくゆう私も撮影終了後の追加取材の折りに、新しく入荷したというチャクラ(麺台)とベラン(麺棒)をお買い上げ。
フォルムがかわいいし、手ざわりもいいので、買いたいとずっと思っていましたが、まな板と別の麺棒があるから「なくても生きていける」、とぐっと抑えていたのです。それが、ついに……。
(チャクラはタジン鍋の下に敷いて飾っています。チャパティとホームメイドクミン用には使っています)。

ちなみにみどりさんは仕事用に金属の小さな器カトリと、確か鍋もお買い上げになりました。

ああ、楽しかった! いえ、おいしかったです。

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投稿者 webmaster : 2011年08月03日 16:02