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農場生まれのあらゆる素材をとことん生かす一粒の麦をまるごと使う鶏場、ブラウンスイス牛や水牛を飼育する酪農場、アート作品、点在。循環する〝命のつながり〟を五感で感じられる場所だ。音楽プロデューサーの小林武史氏。03年に環境問題に取り組む非営利団体東日本大震災以降は、宮城・石の祭典「リボーンアート・フェap bankを設立し、京・代々木の「代々木VILLAGE      一連の流れのなかで、食材を生み出す1次産業に取り組もうと、約10年前から木更津市の牧場跡の朝10時を過ぎると、近隣や首都圏からお客が続々と訪れ、に「小麦があって、初めてパンが藤田麻依さん。神奈川・藤沢市辻堂の「プルクワ」を経て、東7年務めた。り、3年前から現地のスタッフ参加してきた。当初は誰もが素人だったので、品種の選定、大型台風の襲来、小麦の貯蔵の難しさなど、トライ&エラーの連続だったそうだ。現在は、隣の茨城県の奨励品種である「ゆめかおり」を栽培。玄麦を脱穀したら天日乾燥度、必要なぶんだけ取り出して製粉機で挽いている。自家栽培ギャラリー、ビオトープなどがこの農場を立ち上げたのは、オーガニックレストラン「クルック・キッチン」などを運営。巻を舞台に、食と音楽、アートスティバル」を開催してきた。by kurkku」内に誕生したベー地を拠点に定め、昨年秋にようやく実現させた。クルックフィールズベーカリーは、農場入口のゲートをくぐってすぐの場所にある。開店ぎわいを見せている。生まれる。それがこの店のコンセプトです」と話すのは店長のカリー「プルクル」へ。店長をそして、木更津の農場に新たにベーカリーができることを知とともに手探りで小麦の栽培にさせ、冷蔵庫で貯蔵し、週に一051農場の入口に建つベーカリー。白い壁の建物が販売スペース、木の壁の建物は厨房と製粉室、その奥にミルクスタンドやダイニングレストランがある。ベーカリーでパンを購入して、散策するお客の姿も。広大な敷地の中に、野菜やエディブルフラワーの畑、ブラウンスイス牛、水牛、山羊を飼育する小屋、牧草地などの農業施設に加え、草間彌生氏などのアート作品も点在。命の循環を五感で感じられる場所だ。

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