Sunday Bake Shop
15/16

151151バター生地は、クリーム状にしたバターにお砂糖を混ぜることからはじめます。ここで絶対にやっておきたいのは、「お砂糖のざらざらした感じがなくなり、白っぽくなって、かさがある程度出た状態までもっていく」こと。「やる気なく混ぜてるねー」といわれることもあるくらい、お砂糖をバターの中でゆっくり動かすようにして混ぜているらしいんですが、それが大事な気がします。力を入れずにゆっくり混ぜると、自然にお砂糖が溶けてバターと一緒になってくれて、そのあと空気が入っていって少しずつかさが増していきます。力いっぱい手早く混ぜてしまうと、空気がたくさん入って白くなるし、かさも早く出るのですが、お砂糖がバターとなじみきらず、じゃりじゃりと溶け残ってしまいます。空気の泡も粗いので、ちょっと混ぜてみると、泡立て器がスカッと抜けてしまうくらい生地が軽いです。こういう生地は焼くとぼこっと上がりやすくて、いったん膨らんだあとにしぼんでしまうこともあり、なんとなく乾いた感じに焼き上がってしまいます。お砂糖のざらざら感がなくなり、 白っぽくなって、かさが出るまで、 あせらず、ゆったり混ぜる混ぜ方ですが、まずバターとお砂糖をざっとなじませたら、泡立て器を、親指が上になるように持ちかえます。泡立て器を立てて、ボウルに当たらないようにギザギザと大きく動かして、ボウルの上半分あたりの生地だけを混ぜます。底からいっぺんに全部の生地を混ぜようとすると、うまく混ぜることがわたしはできません。まず、上半分だけをいい状態(お砂糖がザラザラしていなくて、白っぽくなった状態)にしてから全体を混ぜ、また上半分だけをいい状態にして全体を混ぜ、これを繰り返して、ほしいかさになるまで混ぜています(ほしいかさはケーキによっていろいろです)。全体を混ぜるときは、泡立て器を寝かせて持ち、反対の手でボウルを手前に回しながらボウルについた生地を底からかき取るようにようにして、全体が同じ状態になるまでしっかりすくい混ぜます。バターとお砂糖は、ボウルの上半分だけで混ぜるビクトリアスポンジ、バターケーキ生地、パウンドケーキなど12

元のページ  ../index.html#15

このブックを見る