アンドシノワーズ
12/21

STORY046ラオス中部の山あいで暮らす大きな農家には、すばらしく立派で年季の入った木の飯台があり、調理器具の中でもいちばん大事に取り扱われていた。 蒸しあがったばかりの熱い米を飯台にあけ、素手で慣らし、ほどよく蒸気を飛ばしておひつに収めるのは、ビッグママとその娘たちの中でも年上の女性の役目。どんなに手の込んだおかずがあったとしても、米蒸しのいかんで食卓の完成度が決まると言ってもよい。 もち米を蒸す作業のコツは、レシピというより勘によるところが大きい。手づかみしたときにベタベタとくっつくことがなく、つぶしても米の形が残るくらいに仕上がれば成功だ。冷めて硬くなったら、また蒸し器で温めなおすとよい。RECIPE - p.049もち米14

元のページ  ../index.html#12

このブックを見る