アテスウェイ 川村英樹の菓子
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ACEGIBDFHJつくり方パレ ブルトン 材料(直径5.5㎝・約150個分)発酵バター beurre fermenté 2500g粉糖 sucre glace 750g卵黄 jaunes d’œufs 600g薄力粉 farine ordinaire 2500g海塩 sel de mer 45gドリュール(卵黄に少量の水を加える) dorure 適量❶ 室温に戻した発酵バターをミキサーボウルに入れ、ビーターをつけた低速のミキサーで、ポマード状になるまで撹拌する。*バターが固ければ、ボウルの底をガスバーナーで適宜、温めながら行う。❷ いったんミキサーを止めてふるった粉糖を加える。低速で粉が見えなくなるまで混ぜる(A)。❸ 卵黄の約1/5量を②に加え、低速で混ぜる。全体になじんだら、残りの卵黄を2回に分けて加え、そのつど低速で混ぜる(B)。いったんミキサーを止めて、ビーターやミキサーボウルの側面についた生地をゴムべらで払い落す。*混ぜすぎず、最低限の手数で混ぜること。全体になじめばよい。❹ ふるった薄力粉の半量を③に加え、低速で粉が見えなくなるまで混ぜる。❺ 残りの薄力粉の半量を④に加え、低速でざっと混ぜる。❻ 残りの薄力粉を少量取り、海塩と混ぜ合わせる。これを⑤に加え、残りの薄力粉も加えて低速で粉が見えなくなるまで混ぜる(C)。中高速にして、少しグルテンが出て粘りが出てくるまで数分混ぜる(D)。*海塩を後から薄力粉と一緒に加えるのは、生地の中に極力溶け込まさず、粒を残してところどころしょっぱさを感じられるようにするため。*指で生地を押すと、やや弾力が感じられる状態が目安。グルテンを出さないと、焼成しても外側が固くならず、ボロボロと崩れてしまう。❼ ラップフィルムを敷いた天板に移し、打ち粉をふって、手のひらでざっと平らにする(E)。ラップフィルムをかけ、冷蔵庫でひと晩休ませる。❽ 大理石の台に打ち粉を軽くふって⑦を取り出し、手で揉み込んで生地を均一な固さにし、しなやかさを出す(F)。❾ パイシーターで厚さ1㎝にのばす。直径5.2㎝の円形の抜き型で抜く(G)。❿ ⑨をシルパンを敷いた天板に並べ、上面にドリュールを刷毛で軽く塗る(H)。指で触ってもつかなくなるまで、冷蔵庫で乾かす。⓫ ⑩の上面にドリュールを刷毛でたっぷり塗る。ラインが浮き出た押し型をぎゅっと押しつけて、上面に模様をつける(I)。⓬ 天板にラップフィルムを敷いて網をのせ、直径5.5cmのセルクル型を並べる。離型油をスプレーでまんべんなく、多めに吹きつける。⓭ ⑪に⑫をかぶせ(J)、165℃のコンベクションオーブンで約20分焼く。⓮ いったん取り出して型をはずし、165℃のコンベクションオーブンでさらに約12分焼く。そのまま室温で冷ます。「パレ ブルトン」には、ブルターニュ・ゲランド産海塩でも粒が粗い、セルマランドゲランド「ゲランドの塩(あら塩)」を使用し、存在感を打ち出す。焼き切らず、中心をややミ・キュイの状態に焼き上げることで、外と中との食感のコントラストが生まれる。071Palet Breton

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