
大丈夫ですか? あなたのそのうんちく。 酒好きなら知っておきたい話が満載!
カクテル ホントのうんちく話
2,420 円 (税込)
ISBN:9784388353262
発行年月日:2008/10/31
判型:四六
頁数:328頁
石垣 憲一 著
酒の席でカクテルのうんちくを語るのは野暮というもの。もののわかった大人同士なら、せいぜいイメージをふくらませるひとことがあればいい。
それもたしかに間違いではないのですが。そういってまるで伝言ゲームのように断片的なうんちくの受け売りを続けていった結果、いま、広く知られているうんちくのなかには首をかしげたくなるものも少なからず見られるようになりました。
本書は、そんなあやしげなうんちくのいくつかを、おもに歴史的な観点から見直してみたものです。
「このカクテルはね・・・」なんて今まで誰かの横で語っていたうんちくが、実はなんの根拠もないものだったり、間違っていたりしたら・・・。ちょっと恥ずかしいですね。
内容の濃さとは対照的に、造本は「軽さ」を目指しました。
四六判並製で、紙はちょっとザラっとした手触り、手にとると頁数のわりにふわっとした印象。電車の中でも旅先でも、どこでも気軽に持ち歩いて頁を開いて楽しんでほしいとの願いからです。
文字は、読みやすい横書き。各所に登場する年号やカクテルのレシピも、すんなりと読めます。
表紙カバーは黒に近いグレー地に、マットなゴールドでカクテルのイラスト。その上に吹き出しを思わせるタイトルデザインが効いています。各カクテルのタイトル横に添えられた、そのカクテルをイメージしたイラストも、想像力をかきたてます。
うんちく話は21話。
マティーニやギムレットはもちろん、マルガリータ、アメリカーノとネグローニ、アラスカ、アレクサンダー、ダイキリ、ブラディ・メアリー他、日本で人気のカクテルをとりあげ、誕生話から命名の経緯、レシピの変遷、映画や小説の中での使われ方など、あらゆる角度から徹底的に検証。もちろんタイトルとして挙がっていないカクテルも、文中には多数登場しています。
見出しになっているカクテルにはすべて現在のスタンダード・レシピを添付しました。巻末にはカクテル名、人物名、書名・映画名他の3つの索引もついています。
プロのバーテンダーはもちろん、お酒好き、カクテル好き、バー好きの方ならどなたでも楽しめる内容です。
本書の大きな特徴は、語られているうんちくが膨大な資料に裏打ちされているということ。本文中に直接引用した主要参考文献に限っても、国外の書100冊、国内の書34冊。実際にはこれに倍する量の資料をもとにしています。それだけ資料的な価値も非常に高いというわけです。
著者の石垣氏は、お酒好きの翻訳家兼プログラマ。1997年よりインターネット上で「五本でできるカクテル講座」を連載し、これをまとめた著書もあります。膨大な資料を細部まで読み込み、小さな矛盾や間違いも見逃さない目はさすがです。
◎石垣憲一(いしがき・けんいち)
1971年生まれ。
1997年からインターネット上で『五本でできるカクテル講座』を連載し、カエサルの『ガリア戦記』を原典で読む読書会のコメンテーターをしながら、『インド式秒算術』(日本実業出版社)や『ボルドー 消費者に贈る世界最良ワインのガイド』(美術出版)などを翻訳し、YAPC::Asiaというカンファレンスなどで発表し続けているお酒好きの翻訳家兼プログラマ。
【目次テキストを見る】
- アドニスとバンブー:古くて新しい食前酒たち
- アメリカーノとネグローニ:カンパリを使った兄弟たち
- アラウンド・ザ・ワールドと青い珊瑚礁:まだ見ぬ国へのあこがれとともに
- アラスカ:寒いばかりの土地ではないのです
- アレクサンダー:2人の王女の物語
- XYZ:その意味は「ナ・イ・ショ」
- エンジェルズ・キッス:天使たちのABC
- ギムレット:本当に英国海軍の酒なのか?
- ショットガン:トリガー・ハッピーにならないようにね
- シンガポール・シリング:最近はお手軽になったといわれていますが
- スプモーニ:泡(バブル)がいっぱい
- セックス・オン・ザ・ビーチ:映画「カクテル」に登場したカクテルたち
- チェーリー・チャップリン:白黒と赤
- Bacardi&Daiquiri
- バカルディ物語(前編)バカルディとダイキリ:キューバからアメリカへ
- バカルディ物語(後編)クーバ・リブレ:アメリカからキューバへ
- ファジー・ネーブルとその仲間たち:カクテルは誰がつくるものなのか
- ブラディ・メアリーとその仲間たち:酔っぱらいの友
- ブルー・ムーン:本当に青いとは限らなかったり
- マティーニ:カクテルの後継者
- マルガリータ:ただの女性名ではないのです
- モヒート:失われた半世紀
- カクテル名索引
- 人名索引
- 署名・映画名・舞台名・曲名索引
- 主要参考文献