
世界の注目を集めるハードシェークの第一人者、上田和男氏の半生とそのカクテル技法
世界に響くハードシェーク
2,200 円 (税込)
ISBN:9784388061938
発行年月日:2014/7/9
判型:四六変
頁数:148頁
達磨 信 著
今年バーテンダー歴50年を迎えた、銀座テンダーの上田和男氏の半生を、当時のバー文化を織り交ぜながらまとめた上田和男物語。
北海道に生まれ育った上田氏は高校卒業後上京し就職、そしてバーテンダーへと転職。
東京會舘、資生堂ロオジエというバーテンダーのエリートコースを歩み、数々のカクテルコンクールで優勝し、のちに世界に上田和男の名を広めることになるハードシェークを作り上げるまでの道のりを綴りました。
上田氏が50年間で積み上げてきたシェーク、ステア、ビルドの技術、代表的なカクテルレシピも収録。
前半は読み物。上田氏の幼少の頃から現在に至るまでの秘蔵の写真が各所にちりばめられています。また改装前の東京會舘やパレスホテルの写真も貴重な資料として必見です。
また上田氏ハードシェークを世界に広めるきっかけとなったニューヨークタイムズの記事も収録しました。
後半のカクテル技術とレシピには、そのカクテルの持ち味を表現した印象的な写真を添えています。
この写真から、上田氏が何を考え、どのような思いをもってそのカクテルを作っているのかを、読み取ることができるのではないでしょうか。
読み物なので、目に優しいクリーム色の紙を使用しました。
クリーム色の紙に印刷して、後半のカクテルの色が再現できるか気がかりでしたが、カクテルの冷たさや濃度、漂う気泡の質感のイメージは伝わってくるように思います。
たとえばp107。
マティーニのフィニッシュは、レモンの表皮(レモンピール)をつまんで曲げて、レモンの皮のエキスを飛ばして香りをつけるのですが、このレモンの霧状のエキスまで写真で再現することができました。
今まで明かされていなかった上田和男氏の生い立ち、得意なスポーツ、カクテルとの出会いなど、レアな上田情報が満載。
上田氏の人となりを知ったうえで、後半のカクテルを見ると、今まで手が届かない存在だったハードシェークの印象も違ってくるのでは。
◎達磨 信(だるま・まこと)
1958年生まれ。コピーライター。1984年より30年以上洋酒の仕事をつづける。現在、ディレクション、コピーライティングの傍ら、サントリーホームページにカクテルエッセイ「オンドリのしっぽ」、バーボンエッセイ「アメリカの歌が聴こえる」を連載。
【目次テキストを見る】
- はじめに
- 嘆きの摩天楼/原点回帰への模索
- ホームバーに魅せられた少年
- 母への裏切り
- 巨匠との出会い
- レシピ通りのバーテンダー
- コーヒーの大家に教わる
- 三段振りからハードシェーク
- 自分の山を登れ
- カクテルのこころの呟きを奏でる
- 技術はこころの表れ/舌を読む
- [ハードシェーク]
- 材料に気泡を抱かせる
- チップドアイスはあくまで副産物
- ハードシェークに適したカクテル
- [ステア]酒と酒を柔らかく結び合わせる
- [ビルド]炭酸ガスを壊さない
- [レモンピールの扱い方]香りが大切、ビター不要
- ギムレット/サイドカー/グラスホッパー/マティーニ/アラスカ/ジンビターズ
- ジントニック/ピュア・ラブ/ファンタスティック・レマン/シティ・コーラル
- キングス・バレイ/M-30レイン/春暁/旱星/京錦/雪椿
- あとがき
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