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2011年11月29日

第32回 (11月20日 ― 11月26日)

11月20日(日)くもりのち晴れ

[朝]
・紅玉りんご、みかん

[昼]
・米グルト

[夜]
・三年番茶

20111120.jpg今日の息子のお弁当は
じゃがいもとにんじんの煮ものの青海苔まぶし、
塩ゆでインゲン、ベーコン焼き、レタス、卵焼き、
うなぎごはん

1日オフ。
朝息子の弁当を作り、家事をしたり、美容院に行ったり、
お昼寝をしたりして、のんびり過ごした。
高校生の息子の帰りが毎晩遅く、公演の準備などに付き合って
寝不足で疲れ気味なので、食事はフルーツと米グルト(米と麹で作った
米のヨーグルト)とお茶だけで胃腸を休めた。


11月21日(月) 晴れ

20111121.jpg[昼]
ノルドにて
・生野菜のサラダ、スペインオムレツ、
 キノコのトマト煮、ポテトサラダ添え
・かにスパゲッティ
+ソイラテ
20111121_1.jpg


20111121_2.jpg息子のお弁当は
鳥そぼろごはん、すっぱいたくあん、煮もの(にんじん、
さつまいも、インゲン、ハタケシメジ、姫がんも)、
長ひじきのハーブ塩炒め、ミニトマト、ベビーリーフ

第1回料理写真教室。
縁あって、知人のプロのカメラマンさんに料理写真を本格的に習うことにした。
メンバーは料理教室の生徒さんや料理写真に興味のある知人数名。
場所は私のお店。
初日の今日は、カメラの種類や違いや、料理写真を撮るのに
最小限必要なものについての説明を聞いた。
その後、一眼レフを持っていない私は、先生におつきあいいただき、
新宿のヨドバシカメラですすめられるまま、デジタル一眼レフカメラ、
レフバン、ストロボなどを大人買いした!
「自分で創った料理を、自分が見せたいよう撮る」という、贅沢な夢への第一歩。
「生きているうち、働けるうち、日が暮れぬうち」
という相田みつをさんの言葉があるが(うろ覚えだが…)、
やりたいことは、やれるうちに全力で挑戦していきたいと思う。

20111121_3.jpg朝、息子の弁当を作るついでに、ひじきと野菜の煮ものをたっぷり作って常備菜にした。薄味にしたので、いろいろ使いまわすつもり。
お昼ごはんは、みんなで近所の「ノルド」でパスタランチを食べた。 夜は、食欲がなくパス。


11月22日(火) 晴れ

20111122.jpg[夜]
・煮もの(姫がんも、にんじん、
 さつまいも、ハタケシメジ、長ひじき)
・わら納豆、和のベビーリーフ
・3分づきごはん
・茸と三つ葉の汁もの
・大根菜の塩漬け、すっぱい
 たくあん、自家製梅干し
+純米酒少し

20111122_1.jpg息子のお弁当は
地鶏のグリルとシークワーサー、塩ゆでブロッコリー、
ミニトマト、ゆでたまご、フリルレタス、
長ひじきとにんじんとさつまいもの煮もの、
3分づきごはん、自家製梅干し、すっぱいたくあん

「仙」の仕込み日。
朝、息子のお弁当を作り、お店の仕込みをした。
実家から届いた紅赤大根(中が赤い甘い大根)と切干大根とお米を煮て
ミキサーにかけ、大根のすり流し風のスープを作った。
塩で味をつけただけなのに、ピンク色の甘いこくのあるスープになった。
オレンジ色のさつまいもは蒸し煮にし、ドライいちじくとともに
ベイクド寒天ケーキ(『菜菜スイーツ』参照を!)に仕立てた。
カラフルな野菜は甘みがあり、見ていて美しいので、料理を作るのが楽しい。
「ノルド」でランチを食べ、晩ごはんは昨日作った常備菜の煮ものに
唐辛子としょうゆで少し濃く味をつけて煮なおし、
ごはんがすすむおかずにして食べた。


11月23日(水) 晴れ

20111123.jpg[昼]
・精進うどん

午前中は家で家事。お昼ごはんに具だくさんの精進うどんを作って食べた。
午後はお店の仕込み。
Oisixから低温熟成で糖度を上げた栗がきたので、皮をむいて蒸し煮にした。
甘栗のような甘さがあり、びっくり。
メインの焼きものは、おいしい栗づくしにしようと、何時間もかけてむいた山栗と
しいたけと生湯葉を豆腐で寄せて焼いた。
夕方から頭痛がひどくなり、吐き気がするので、晩ごはんはパス。
明日から息子の公演。衣装を縫いなおしたりして深夜2時ごろまで準備した。


11月24日(木) 晴れ

20111124.jpg[夜]
・具だくさんの味噌汁
(白菜、かぶ、大根、きのこ、油揚げ)
・ブロッコリーとじゃがいものサラダ
・3分づきごはん
・すっぱいたくあん、自家製梅干し

「仙」の営業日。
頭痛と吐き気がいっそうひどくなり、なんとかお店をこなしたものの
食事はとれず、お店が終わったあとは寝ていた…。
夜、少し頭痛がおさまったので、具だくさんのお味噌汁とご飯を食べる。
激しい頭痛は、本当につらい。
これは子供の頃からなので体質だとは思うが、
いつもこれで死ぬんじゃないかと思ってしまう。

今日から土曜日まで息子は公演なので、お弁当はお休み。


11月25日(金) 晴れ

20111125.jpg[夜]
・地鶏と野菜のよせ鍋
・ゆでブロッコリーのなめこあんかけ
・自家製干し大根としょうがのしょうゆ漬け
・3分づきごはん
・すっぱいたくあん
+純米酒、ごぼう茶

今日も「仙」の営業。
なんとか頭痛もおさまり、食事を普通にとれるようになった。
今日は天ぷらがNGのお客さまがいらっしゃったので、
豆乳+白味噌+酒粕でソースを作り、
グリルしたきのこやアピオスにかけてグラタン風にした。

夕方、鳥取から両親が上京。
夜は地鶏と旬の野菜やきのこをたっぷり入れ、よせ鍋にして食べた。


11月26日(土)晴れ

20111126.jpg[朝]
・コーン入りフランスパン
・発芽ビーンズとエリンギの
 オリーブオイル炒め、ベビーリーフ
・柿、紅玉りんご
+ごぼう茶

20111126_1.jpg[昼]
中華レストランにて
・青菜とたけのことレンコンと
干しシイタケのラーメン
+中国茶

20111126_2.jpg[夜]
品川駅にて
・鯛茶漬け
・ほうれん草のおひたしなど


20111126_3.jpg両親と東京駅の大丸で軽くランチを食べ、皇居東御苑を散策した。
早めの晩ごはんを食べ、18時から息子の高校の公演「カグヤ」を観た。がむしゃらに芝居やダンスに立ち向かう高校生の姿に感動。
「すべての人が輝ける心を持ち、その輝きにて互いを照らし励まし合う」という帝の台詞が心に残った。


[著者略歴]
カノウユミコ
鳥取県の専業農家に生まれる。生来の料理好き。高校生の頃から自然食に興味を持ち、ベジタリアン料理、精進料理を研究する。精進料理「菜懐石 仙」のオーナーシェフ。家庭でかんたんに楽しめるベジタリアン料理教室も主宰する。著書に 『菜菜ごはん』 『ますます菜菜ごはん』 『菜菜スイーツ』 『菜菜ランチ』 『菜菜おつまみ』 『菜菜おつまみ2』(すべて柴田書店)、『やさいのかみさま』(小学館)、『ベストヒット野菜料理』(講談社)ほか多数。最新刊は『菜菜おつまみ2』。

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2011年11月22日

第31回 (11月6日 ― 11月19日)

11月6日(日) くもり

20111106.jpg[昼]
・豆腐とごぼうのにゅうめん
・ごま豆腐
・雲南百薬草のおひたし

20111106_1.jpg[夜]
・里芋とこんにゃくとごぼうの酢醤油煮
・大根の味噌汁
・3分づきごはん
・すっぱいたくあん、自家製梅干し、
 しょうがのもろみ漬け
・海苔、塩、オリーブオイル


20111106_2.jpg時間と食材がある時は、常備菜を作る。
今日は、パスタをゆでるくらいの塩を入れて
ブロッコリーをゆでて、ゆでたてに塩をふって
塩味をつけた「塩ゆでブロッコリー」と、
先週の常備菜「きのこのオリーブオイル炒め煮」の残りとイタリア産乾燥栗、ミニトマトを使った赤ワイン煮込み(オレガノ風味)を作った。
こんなふうにシンプルな常備菜を、少しずつ作りこんだ料理に進化させていく。
乾燥栗の煮ものは、あまりの美味しさに絶句。ワインを開けたくなった。


11月7日(月) 晴れ

20111107.jpg[ブランチ]
・グリーンオリーブのミニバケット
・乾燥栗ときのこのオレガノ風味
 赤ワイン煮込み
・塩ゆでブロッコリー
・玄米コーヒー

20111107_1.jpg[夜]
・ぬめりとろろ丼
(もずく、長芋、菊の花、雲南百薬草)
・すっぱいたくあん
・炒め豆腐と生きくらげの味噌汁


20111107_2.jpg先週から再開した高校生の息子のお弁当。
今日はレンコンと豚ひき肉のハンバーグ、
チーズのせ焼き、塩ゆでブロッコリー、だし巻き卵

1日オフ。
散歩がてら焼きたてパンを買い、昨日作った常備菜とともに簡単なブランチにし、
ずっとレシピ原稿を書いていた。
晩ごはんは、消化によく、栄養豊富なぬめりもので丼を作って食べた。


11月8日(火) くもり

20111108.jpg[昼]
フランス料理店にて野菜のコース
・さくさくパイ
・リゾット、ミニシューのアミューズ
・天然のフランス茸と日本茸の煮込み
・12種類の野菜ときのこのエトフェ
20111108_1.jpg・甘鯛のポアレと旬の有機野菜
・温野菜のサラダ(にんじん、インゲン、
 紅芯大根、ブロッコリー、絹さや、
 芽キャベツ)
・ごぼうのタルト、ごぼうのアイスクリーム
・コーヒー

一時帰国しているアメリカ在住の知り合いと、駒沢大学にある
フレンチレストランで庭園を見ながらゆっくり野菜のコースを食べた。
たしかにこだわりのおいしい野菜が使われていたが、
すべて皮をむき、ゆでてから調理されているのが残念だった。
私なら野菜ごとに個性そのものを生かす調理法にし、生き生きと味わいたい。
ランチをしっかり食べたので、晩ごはんは抜き。


11月9日(水) くもり

20111109.jpg[昼]
横須賀美術館のレストランにて
・アジのマリネと生野菜の前菜
・サワラの自家製ツナとフレッシュ
 トマトと水菜のスパゲッティ
・フォカッチャ
20111109_1.jpg・ミルクプリン、チョコレートケーキ
+ビオワイン(白)、コーヒー

20111109_2.jpg[夜]
油揚げのきざみうどん


20111109_3.jpg今日の息子のお弁当は
焼き紅鮭、ほうれん草入り卵焼き、
じゃがいもとにんじんと絹さやと茸の煮もの、
菊の花のポン酢漬け

仕事がオフだったので、妹と観音崎まで出かけ、横須賀美術館のレストランで
海を見ながらビオワインを飲みつつ、パスタランチを食べた。
電車で1時間半も都心から離れると、ちょっとしたリゾート気分を味わえ、
心身がリフレッシュできる。
今日も、夜は簡単に済ませて胃腸を休ませた。


11月10日(木) くもり

20111110.jpg[夜]
・煮もの(大根、かぶ、ゆずがんも、
 白滝、菊の花、絹さや)
・焼き紅鮭、シークワーサー
・ブロッコリースプラウト
・すっぱいたくあん、自家製梅干し
・もずくの味噌汁(新味噌で)
・3分づきごはん

「仙」の仕込みの日。
いつものように近所のカフェ「ノルド」でランチを食べてから、
届いたばかりの野菜やキノコの料理をした。
今週いらっしゃる常連さんのため、めずらしい天然キノコ「黒皮茸」
を使った料理を作った。これは松茸に並ぶほど希少価値の高いキノコで、
うまみが強く、少しほろ苦い味がして、キノコ通にはたまらない。
めったに手に入らないが、運よく長野の知り合いに分けてもらった。

20111110_1.jpg夜、鳥取から今年できたての味噌が届いた。
母が畑で育てた大豆と「カンホアの塩」(私の愛用の塩)で手作りしているもの。母は麹をたくさん入れて作るので、甘い味に仕上がっている。
私は体作りの基本となる米と味噌と梅干しは、お店では購入せず、
実家から送られてくるものを食べている。
子供の頃からずっと、生まれた土地のものを食べていると、
体と心の芯が安定するような気がする。
晩ごはんは新味噌でもずくの味噌汁を作り、
常備菜にとたっぷり作った煮ものを食べた。


11月11日(金) 雨

20111111.jpg[夜]
・鳥取産新米の塩にぎり(3分づき)
・かぶの葉と大根の葉の塩漬け
・すっぱいたくあん
+玄米コーヒー


20111111_1.jpg今日の息子のお弁当は
赤ピーマンと卵としいたけのチャーハン、
ゆでブロッコリー、大根とかぶとゆずがんもの煮もの、
黒豚のハーブ塩焼き、生野菜(ブロッコリースプラウト、
トマト、レタス)、柿

20111111_2.jpg「仙」の営業日。
お店で使った大根とかぶの葉が、とてもみずみずしくおいしそうだったので、ざく切りにし、塩と唐辛子を混ぜ合わせて漬けた。

家で使っているセラミックの漬けもの器は、
6年ほど前に通信販売で買ったもので、
マイナス電子と遠赤外線を放出するタウマリン鉱石が使われていて、
短時間でおいしい漬けものを作ることができるという。
たしかに漬かりが早く、味もマイルドに仕上がるような気がする。
晩ごはんは、鳥取から届いた新米を炊いて塩だけでおにぎりにし、
できたばかりの漬けものを添えて食べた。
シンプルにごはんと漬けものがおいしいと、一番幸せな気持ちになれる。


11月12日(土) 晴れ

20111112.jpg[夜]
寿司屋「しお」にて
・生シラウオのみぞれ和え
・富山産白えびの刺身
・カワハギの刺身
20111112_1.jpg・セイコガニの卵と三つ葉の和えもの
・さんまの刺身のネギ海苔巻き
・牡蠣のさっと煮
・にぎり(赤貝、いくら、うに、車エビ、
 卵焼き、まぐろ、あなご、金目鯛…)
20111112_2.jpg+純米酒いろいろ

「仙」の営業日、そして、今日は私の誕生日!
お店の営業終了後に妹が誕生日のお祝いをしてくれるというので、
お昼ごはんを抜き、お気に入りのお寿司屋さん「しお」に行って、
旬のおいしいお魚のつまみと寿司を堪能した。
ここはにぎりのしゃりが小さいので、たくさん種類が食べられてうれしい。
食べもののおいしい季節に生まれたことに、心から感謝!
今週はごちそうを食べ過ぎたので、来週は摂生しなきゃ……。


11月13日(日) 晴れ時々くもり

20111113.jpg[夜]
・豆腐雑炊(少し)
・梅干し

昨日の夜からひどい頭痛で、吐き気もあって夕方まで寝ていた。
夜、ようやく豆腐で雑炊を作ったが、ほとんど食べられなかった。
やれやれ……。
明日は久しぶりのグルメ会なので、なんとか頭痛が治ってほしい。


11月14日(月) くもりのち晴れ

20111114.jpg中国料理店「聖兆」にて
・白子とオイスターソース
・金目鯛、紹興酒の酒粕ソース
・松川カレイの白湯スープ、
 ズワイガニ、菊の花、
20111114_1.jpg 紹興酒漬けのイクラ
・車エビを紹興酒に漬けてゆでたもの
 えび味噌とニラ花醤のソース
・平貝と大豆のバジル炒め
・シャコと舞茸の天ぷら、紹興酒のソース
20111114_2.jpg・松川カレイのビネガー蒸し
・牡蠣チャーハン
・マルメロのキンモクセイシロップ煮
+中国茶


20111114_3.jpg今日の息子のお弁当は
うなぎのせごはん、レンコンと赤ピーマンの煮もの、
だし巻き卵、ブロッコリーと生野菜のサラダ、
無農薬みかん、りんご

お昼ごろには頭痛もやわらぎ、グルメ仲間との食事会で、
蒲田にある中国料理店「聖兆」のランチコースをいただいた。
ここは、新感覚の創作中華で有名なお店。
最高の食材を使い、ていねいかつ繊細に仕上げられた素晴らしい料理だった。
昼間ちょっと無理して食べたので、晩ごはんは抜いて梅醤番茶だけにした。
11月は誕生日もあり、ごちそうを食べる機会が多いので体調管理が大変だ。


11月15日(火) くもりのち晴れ

20111115.jpg[朝]
米グルト

20111115_1.jpg[夜]
・塩鍋(鱈、豆腐、
 しいたけ、ブロッコリー、
 白滝、白菜)
・3分づきごはん
 すっぱいたくあん


20111115_2.jpg今日の息子のお弁当は
卵そぼろごはん、里芋と地鶏の煮もの、
赤ピーマンのグリル、春菊とのりの和えもの、
ブロッコリースプラウト、りんご

頭痛&ごちそうの食べ過ぎ&息子の公演前のため遅寝+早起きの睡眠不足で、
体調をくずし気味。胃腸を整えるために朝はお米のヨーグルトを飲んでいる。
これは、甘酒をもっと発酵させて酸っぱくした植物性乳酸菌飲料で、
ブドウ糖、必須アミノ酸、ビタミン、ミネラル、酵素を含み、
「飲む点滴」「総合ビタミンサプリメント」と言われるくらい体によいという。

お昼に妹と「ノルド」でランチを食べたあと、明日からの料理教室の準備をした。
夜は、息子に作った塩鍋を少しだけ食べ、
1時半くらいまで息子の舞台衣装を縫っていた。


11月16日(水) 晴れ

20111116.jpg[夜]
オーガニックレストランにて
・ひじきとひよこ豆のサラダ、
 根菜マリネ、小松菜ときのこの煮びたし
・胚芽米のとろろごはん
・味噌汁
+オーガニックホットワイン

今日から料理教室。
今月のテーマは「ワインにあう、さつまいものおつまみ」
おかずとしてもおつまみとしても敬遠されがちなさつまいもを、
どうやって「おつまみ化」するか。ポイントを話しながら以下の5品を作った。
・焼きいもの味噌ペースト
・さつまいものローズマリー&粒マスタードマリネ
・さつまいもとしいたけのごま焼き
・さつまいもと冷凍きのことドライトマトの赤ワイン煮
・さつまいもと菊の花の酢醤油煮

20111116_1.jpg

一番好評だったのは、焼きいもの味噌ペースト。
1時間かけて皮付きのさつまいもを焼いて甘みとこくを引き出し、
皮の香ばしさもプラスするために皮ごとフードプロセッサーにかけ、
オリーブオイル、麦味噌、ディルなどを加えてペーストにしたもの。
さつまいもは、
【じゃがいもに、甘み調味料(みりんなど)で味をととのえたもの】
と考えれば、あとは塩、醤油、味噌などの調味料と香辛料やハーブを加え、
そこにうまみやこくを出す素材やだしをプラスすることで
いろいろなおかずに応用しやすい。
とくにディルとローズマリーがおすすめだ。
また、酢やかんきつ類を加えて調理すると、皮の色が鮮やかに、
またさっぱりとした仕上がりになり、さつまいも嫌いの人にも食べやすくなる。


11月17日(木) 晴れ

20111117.jpg[夜]
オーガニックレストランにて
・オーガニックプルーン、
 チーズ、地鶏の燻製
・胚芽米のとろろごはん
・味噌汁
+ボジョレーヌーボー(オーガニック)


20111117_1.jpg今日の息子の弁当は
青海苔の卵焼き、もって菊のポン酢浸し、
さつまいもとしいたけのたたき焼き、
ブロッコリーの塩ゆで、
黒豚とじゃがいものハーブグリル

料理教室2日目。
ランチには「ノルド」で。北海道仙鳳趾(せんぼうし)産の濃厚な生牡蠣が
今年最後だというので追加オーダーし、ビオワインとともに味わった。
夜は、ボジョレーヌーボー解禁日ということで、自然食レストランで
オーガニックのものをいただく。
締めは、今日も消化のよい、胚芽米ご飯のとろろごはんとお味噌汁。


11月18日(金) くもりのち晴れ

20111118.jpg[昼]
「ノルド」にて
・えぞばふんウニ定食
(生野菜のサラダ、冷奴、味噌汁、
 漬けもの)
+ソイラテ

20111118_1.jpg[夜]
・にんじんと生しいたけのコチュジャン煮
・塩ゆでブロッコリー
・アジの酢締めと青じそ、
 ブロッコリースプラウト
・白菜と豆腐の汁
・海藻ごはん、すっぱいたくあん


20111118_2.jpg今日の息子のお弁当は
海藻とベーコンと卵のチャーハン、
にんじんとしいたけのコチュジャン煮、
ほうれん草のおひたし、
黒豚の照り焼き、生野菜、柿

20111118_3.jpg料理教室3日目。
朝、息子のお弁当を作るついでに、にんじんと生シイタケを蒸し煮にしてからコチュジャン、醤油、塩を入れて煮詰めた常備菜を作った。

蒸し煮でにんじんの味を引き出しているので、冷めて味がしみるほどにおいしくなる。
昨晩、塩をしておいた刺身用のアジは、朝、米酢に漬けて酢締めにした。
ランチは「ノルド」で、特別入荷のえぞばんふんウニのてんこ盛りを食べ、
晩ごはんは常備菜にごはんと汁物をプラスして食べた。


11月19日(土) 雨

20111119.jpg[昼]
和食店「きよみず」にて
・前菜(むかご、ブロッコリー、
 青菜の煮びたし、ほうぼうの卵、
 ノンオイルポテトサラダ)
・お造り(ほうぼう、アオリイカ)
20111119_1.jpg・海老芋と白子と青菜の椀もの
・鯛のグリル、豆乳のグラタン
 仕立て、いくらのせ
・栗ごはん、ほうぼうのあら汁、
 昆布の山椒煮
・ほうじ茶のアイスクリーム、凍み柿
+純米酒

20111119_2.jpg[夜]
・「わら納豆ふくふく」と大根葉漬けの丼
・天然岩のりの赤だし
・すっぱいたくあん、自家製梅干し

料理教室最終日。
お昼ごはんは、無農薬米、無農薬野菜、天然の地魚など素材にこだわった
近所の和食屋さんで妹とランチコース。バスに乗っている時に偶然見つけたのだが、
こういうお店が近くにあるとはうれしい。
晩ごはんは納豆丼。「わら納豆ふくふく」は、無農薬大豆とわらに自生している
20111119_3.jpg天然の納豆菌で作られた本物の納豆で、今回はインターネットで取り寄せた。くせが少なくこくがあってとてもおいしいうえ、強力な納豆菌パワーで体調改善にも役立つ。
息子には、たっぷり野菜を入れてカレー鍋を作った。


[著者略歴]
カノウユミコ
鳥取県の専業農家に生まれる。生来の料理好き。高校生の頃から自然食に興味を持ち、ベジタリアン料理、精進料理を研究する。精進料理「菜懐石 仙」のオーナーシェフ。家庭でかんたんに楽しめるベジタリアン料理教室も主宰する。著書に 『菜菜ごはん』 『ますます菜菜ごはん』 『菜菜スイーツ』 『菜菜ランチ』 『菜菜おつまみ』 (すべて柴田書店)、『やさいのかみさま』(小学館)、『ベストヒット野菜料理』(講談社)ほか多数。最新刊は『菜菜おつまみ』。

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投稿者 webmaster : 13:09

2011年11月08日

第30回 (10月30日 ― 11月5日)

10月30日(日) 晴れのちくもり、のち雨

20111030.jpg[ブランチ]
・発芽玄米入りスコーン
・珍しいきのこのオリーブオイル炒め煮
・ブロッコリースプラウト
・たんぽぽの根&ごぼうコーヒー
・鳥取の梨

20111030_1.jpg[夜]
釜めし屋さんにて
・秋の五目釜めし
(さつまいも、しめじ、かぼちゃ、
 ぎんなん、栗)
・赤だし、漬けもの

1年前から更年期による体調不良でやめていた息子のお弁当作りを、
少し体調が戻ってきたので、今日から再開することにした。
息子は「無理しなくていいよ」と言ってくれるのだが、
朝から夜遅くまで、休日もなく学校に通って練習に励んでいるので、
栄養バランスのよいお弁当で成長期の体の管理をしてあげたいという親心なのだ。
もちろん、お弁当作りもラクにこなすため、いつものように知恵を総動員。
ちなみに、再開初日のメニューは

20111030_2.jpg 肉じゃが入りオムレツ
 ブロッコリーの塩・ラー油あえ
 にんじんとしいたけの煮もの
 海藻ごはん、梅干し

20111030_3.jpgお弁当を作るついでに、先週お店で余った珍しいきのこ(トキイロヒラタケ、コプリーヌ、サンゴヤマブシタケなど)をオリーブオイルと唐辛子で炒め、塩で味をつけた常備菜も作った。
私の常備菜は、最小限の調理と味つけで素材のおいしさを引き出しておく。
そのまま食べてもよいし、いろいろな料理の下ごしらえとしても
使いこなせる状態が好ましい。
一般的に「常備菜」といえば、日持ちのする完成された料理が多いが、
何度も同じ料理が出すと、飽きて食べてもらえないことにもなりがちだ。

今日はオフなので、作ったばかりのきのこにスプラウトを添え、
買い置いていたスコーンをあたためて簡単なブランチを食べた。

20111030_4.jpg午後は図書館で借りた、
横山美恵子さんの最新本『森のリース、森の恵み』
(河出書房新社)を読んだ。
私は一般的なリースよりも、横山さんのような森の落ち葉や木の実を生かして、
鳥の巣のように作る自然なリースが素敵だと思う。
最小限の物で暮らしたい私は、もっぱら図書館で本を借りている。
図書館が私の書庫であり蔵書のようなものだと、勝手に思っている。

晩ごはんは、友人とヘルシーな秋の野菜の釜飯を食べ、
食後にメープルラテを飲みながらおしゃべりをして帰った。


10月31日(月) 晴れ

20111031.jpg[昼]
CLASKAにて
・鮭のあぶり焼き玄米定食
(鮭のあぶり焼き、根菜の煮もの、
 玄米、味噌汁、漬けもの)
+カプチーノ

20111031_1.jpg[夜]
和食屋さんにて
・揚げぎんなん
・根三つ葉ときのこと油揚げの煮びたし
・里芋まんじゅうの菊花あんがけ
・お茶漬け
+純米酒

郊外の大学の近くで一人暮らしをしている長男が昨日の夜遅くに来て
泊まったので、撮影の打ち合わせにやってきた妹と一緒に3人で、
ホテルCLASKAでお昼ごはんを食べた。
午後は明日の撮影の買いものと準備をし、
晩ごはんは行きつけの小さな和食屋さんで飲んだ。


11月1日(火) 晴れ

20111101.jpg[夜]
ひとり家飲み
・北海道産ソイのお造り
(ゆずこしょう、シークワーサー&塩、
 わさびじょうゆ)
・納豆味噌、紫キャベツのスプラウト
・有明産海苔、塩、オリーブオイル
+越乃景虎の特別純米酒

20111101_1.jpg息子と晩ごはん
・おぼろ豆腐ときのこのチゲ鍋
・にんじんと大豆もやしの韓国ごはん、
 薬味だれ


20111101_2.jpg通信教育テキストの撮影日。
先週に引き続き「野菜の和食」を撮影した。
今日は呉汁やすり流しなどの汁ものが中心。
大根と切干大根と米のポタージュは、だしを一切使わないが、何度作ってもシンプルで深い味わいで、なんともおいしいと思う。

お昼ごはんは早めにいつもの「ノルド」で食べ、
撮影が終わってからお造りを買って帰り、
撮影残りの納豆味噌とスプラウトをつまみながらひとりで家飲み。
その後、息子とチゲ鍋と炊き込みごはんを食べた。
私が食べたのはほんの少しで、ほとんど息子が食べたのだが……。


11月2日(水) 晴れのちくもり

20111102.jpg[昼]
「シニフィアン・シニフィエ」のパンとディップ
・パンドブラン(大麦入り食パン)と
 卵(タイムとレモンの香り)サンド
・グリル野菜、豆腐とナッツのディップ
・レンズ豆のサラダ
・ブルーチーズのディップ、
 カシューナッツのパン
・フロマージュブランとローズヒップと
 はちみつのディップ、バケットのラスク
・オッソーイラティ(羊乳チーズ)
+コーヒー&豆乳

20111102_1.jpg[晩]
スペイン居酒屋にて
・しらうおのアヒージョ
・オリーブの煮込み
・野菜のピクルス
・いわしのマリネ
・全粒粉パン
+生ビール

20111102_2.jpg次男は7時には家を出るので、
ちょい早起きしてお弁当を作る。
今日は、黒こしょうをしっかりきかせた
塩焼き肉弁当。
材料にはこだわりたくて鹿児島の黒豚で作ったので、
原価が1000円以上する贅沢弁当になってしまった……ああぁ。


通信教育テキスト撮影最終日。
スタイリングのアシスタントさんが、オープニングスタッフとして
働いていたという「シニフィアン・シニフィエ」の絶品天然酵母パンとオリジナルディップの素敵なランチを用意してくれ、みんなでごちそうになった。
しかも「シニフィアン…」の前にある、「NOZY COFFE」のコーヒーも
買ってきてくれて大感激。
ここのコーヒーもやみつきになるおいしさでおすすめ!
本当においしく豪華なランチで、これにワインがあれば
もう仕事をやめて夕方まで飲みたいと思ってしまった……幸せ♪

今日の撮影も、精進ハムをはじめ、キャベツを1個丸ごと使うファルシーや
鍋ものなど、ごちそうをたくさん作った。

20111102_3.jpg

無事に撮影を終え、妹とスペイン風居酒屋で乾杯!
ハードな仕事のあとのビールは格別だ。


11月3日(木) くもり

20111103.jpg[昼]
お弁当
・油揚げと高野豆腐のそぼろご飯
・パプリカのグリル、ゆでブロッコリー
・きのこのオリーブオイル炒め
・すっぱいたくあん

20111103_1.jpg[夜]
・チゲ雑炊

20111103_2.jpg1日オフ。朝、息子に卵そぼろごはんとレンコンハンバーグのお弁当を作った。ついでに冷蔵庫のものを詰め合わせて自分のお弁当も作り、「林試の森公園」に散歩がてら行って、そこで食べた。
自然の緑のおいしい空気の中で食べると何でもおいしい。
この公園は林野庁の林業試験場だったところで、
世界中の樹木がたくさんあって、今の季節は木の実拾いも楽しめる。

20111103_3.jpg園芸屋さんをのぞいたら、
秋植えのハーブの苗があったので、お弁当作りにも役立つパセリとバジルを買って素焼きの鉢に植え、キッチンの窓際に置いた。
畑ができるくらいのお庭があればうれしいが、都心では小さなベランダ菜園を楽しむしかない。

晩ごはんは、昨日のチゲ鍋が残りに青菜ともずくと青じそをプラスし、
冷蔵保存していたにんじんと大豆もやしの炊き込みごはんの残りを入れ、
雑炊にして食べた。


11月4日(金) 晴れ

20111104.jpg[夜]
・まな菜と油揚げの煮びたし
・海藻ごはん
・新長芋とろろ、すっぱいたくあん
・はたけしめじと里芋と三つ葉の味噌汁


「仙」の仕込み日。
濃厚な甘さの安納芋をオーブンで1時間かけて焼き、
それをベースにスイートポテトケーキを焼いた。
さつまいもは時間をかけて焼くとねっとりとした甘さが出てくるので、
加える甘みは少しですむ。
以前はオレンジ色や紫色などいろいろな種類を鹿児島から取り寄せていたが、
今は実家でも育てているし、近くのお店でも手に入るようになってありがたい。

20111104_1.jpg

お昼はいつものように「ノルド」で。
晩ごはんは、くせがなく深い味わいの奈良の伝統野菜「まな菜」で煮びたしを
作り、鳥取から送られてきた新長芋でとろろごはんを作って食べた。


11月5日(土) 晴れのちくもり

20111105.jpg[昼]
ノルドにて
・北海道仙鳳趾産生がき
・生野菜のサラダ、きのこのトマト煮、
 スペインオムレツ添え
・フレッシュトマトとルーコラのスパゲッティ
+生ビール

20111105_1.jpg[夜]
ハーブティー

「仙」営業日。
いつものように、遅めの朝ごはんにおにぎり2個を食べ、
お店が終わってから遅めのお昼を「ノルド」で食べた。
今週はハードワークで疲れたので、生がきをプラスして元気をチャージ。
行きつけの店で、顔なじみの常連さんたちとたわいもない会話をすると、
体も心もほぐれる。

晩は風邪予防に「ジプシーコールドケア」のハーブティーを飲み、
夜は図書館から借りた『天地明察』を読んだ。
日本独自の暦をつくり上げた、渋川春海のお話。
そういえば、来年の12月に今までのマヤ暦が終わって新しい暦が始まるらしい。
暦は天と地の理とつながっていて、わくわくおもしろい。


[著者略歴]
カノウユミコ
鳥取県の専業農家に生まれる。生来の料理好き。高校生の頃から自然食に興味を持ち、ベジタリアン料理、精進料理を研究する。精進料理「菜懐石 仙」のオーナーシェフ。家庭でかんたんに楽しめるベジタリアン料理教室も主宰する。著書に 『菜菜ごはん』 『ますます菜菜ごはん』 『菜菜スイーツ』 『菜菜ランチ』 『菜菜おつまみ』 (すべて柴田書店)、『やさいのかみさま』(小学館)、『ベストヒット野菜料理』(講談社)ほか多数。最新刊は『菜菜おつまみ』。

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投稿者 webmaster : 14:03

2011年11月01日

第29回 (10月23日 ― 10月29日)

10月23日(日) くもり

[昼]
・さつまいものういろう
+玄米コーヒー

20111023.jpg[夜]
・精進トマトチゲ
(豆腐、もやし、ねぎ、えのき茸)
・3分づきごはん

1日中、通信教育テキストの撮影用レシピを書いていた。
明日からの1週間はとても仕事がハードなので、
食事は控えめにし、お昼寝もしっかりして体のコンディションを整えた。
お昼寝は休日の昼食後の習慣。
短時間ですっきりと目覚めたい場合は15分程度(タイマーで計ります!)、
1週間の疲れをしっかりとりたい時は、自然に目覚めるまで2時間から3時間。
その際はもちろんパジャマに着替え、ベッドに入って完全睡眠モードで寝る。

さて、お昼は前の週の料理教室で作った
「さつまいものういろう」の残りと玄米コーヒー。
夜は、トマトペーストに味噌、コチュジャン、すりゴマ、薬味を加えて
昆布だしでのばし、精進チゲ鍋を食べて体を温めた。

私は料理を作るだけで、食べなくてもなぜかお腹がいっぱいになるのだけど、
たくさんのレシピを書いている時も同じで、料理をリアルに想像していると
たくさん食べているような気持ちになって、あまり食べられなくなってしまう。
そのため、料理の仕事がハードになればなるほど、必然的にやせてしまう私……。


10月24日(月) くもり

20111024.jpg[昼]
中華レストランにて
・エビと空芯菜の炒めもの
・生野菜の中華サラダ
・野菜スープ
・ごはん

20111024_1.jpg[夜]
和割烹にて
・季節のお造り
(さわら、秋刀魚、すずき)
・カブとルーコラの玉ねぎドレッシングサラダ
・柿と根三つ葉のえごまあえ
20111024_2.jpg・かますの酒盗焼き
・京風にゅうめん
+生ビール

25日、26日と2日間分、23品の撮影の準備を妹とした。
私たちは車を運転しないので、いつも自転車で買い出しをしている。
野菜は、かさも重さもあるので、撮影の品目が多いと、
「いったい何するの??」というくらいの量になり、運ぶのが結構大変だ。

お昼は、化学調味料を使わず、手作りの調味料を使っている四川料理店でランチ。
晩ごはんは、友人と行きつけの和割烹で飲んだ。
柿と根三つ葉のえごまあえがおいしかった。
えごまはごまとは異なる独特の香りとこくがあり、
お店でも時々あえものに使っている。


10月25日(火) 晴れ時々くもり

20111025.jpg[朝]
・ごぼう茶+たんぽぽ茶

20111025_1.jpg[昼]
ノルドにて
・生野菜のサラダ
・ブロッコリーとオクラのとろとろ
 ソーススパゲッティ
+ソイラテ

20111025_2.jpg[夜]
ビーンズバーにて
・豆腐のタイ風ピリ辛揚げ、
 カシューナッツのしょうゆ焼き
・豆乳カレー
・雑穀米
20111025_3.jpg・野菜のピクルス
+生ビール

終日、通信教育テキストの撮影。
私は、野菜で作る和食ページの担当なので、和えもの、酢のもの、煮もの、
揚げもの、蒸しものなど、精進料理の定番的な料理をたくさん作った。

ごぼう茶&たんぽぽ茶は最近のお気に入りで、ポットに入れて持ち歩いている。
撮影前にいつもの「ノルド」で早めのランチを食べ、
夜は、友人と最近オープンしたビーンズバーに出かけた。
いろいろな豆料理を期待していたが、メニューが少なくちょっと残念……。


10月26日(水) 晴れ

20111026.jpg[夕方]
オーガニックレストランにて
・にんじんのハニージンジャーマリネ
・小松菜と生麩のおひたし
・かぼちゃの黒ゴマあえ
+生ビール

20111026_1.jpg[夜]
・梅干しのおにぎり、有明海苔
・すっぱいたくあん、野沢菜
・三つ葉とわわ菜の味噌汁

20111026_2.jpg今日も1日、通信教育テキストの撮影。
私の場合、撮影中は、作ることや盛りつけることに集中できないので、でき上がった料理の試食はおもに妹やスタッフにしてもらっている。
そして、その感想や反応を、レシピを作るうえで参考にする。

いつものようにランチは「ノルド」で。
撮影終了後に妹とオーガニックレストランに行き、
「お疲れさま!」とオーガニックワインで乾杯。
野菜のデリを少しつまんでから帰宅し、夜は軽く食べた。


10月27日(木) 晴れ

20111027_1.jpg[昼]
イタリアンレストランにて
・生野菜のサラダ
・自家製パン
・牡蠣とフレッシュトマトのスパゲッティ、
 レモン風味のパン粉がけ
・ティラミス
+カプチーノ

20111027.jpg[夜]
・ごま豆腐の野菜あんかけ
・もずくとかいわれ大根のポン酢がけ
・野沢菜漬け、すっぱいたくあん
・3分づきごはん

「仙」の仕込み日。
鳥取から秋の食材がたくさん届いた。
天然のきのこやマコモ茸、掘りたての新長芋(実家は長芋農家です!)、
むかご、ラディッシュ、やわらかいにんじん、葉付きのミニにんじんなどなど。
きのこは今回は「しも茸」というめずらしい黄色い高級きのこと天然のなめこまで!

20111027_2.jpg「しも茸」は海岸の松林にできる、
「しもこし(霜越)」とも呼ばれるきのこ。
文字通り、霜が降りる12月頃まで収穫できる。
苦みはまったくなく、品のよい味とこりっとした独特の食感があり、炊き込みごはんにするととてもおいしい。
天然のきのこは、落ち葉や土がついていたり、虫食いがあったりして
調理するまでの処理に手間がかかるが、
栽培ものとは香りもおいしさも格段によいので、苦にならない。
虫食いもゴミも多くて処理に手間取りそうなものは、
塩を多めに入れた塩湯に、洗わずに直接入れてゆで、
それから洗うと、虫も浮いてきてゴミ離れもよく効率的。
私は薄い塩味で煮てから小分けにし、煮汁ごと冷凍している。

お昼はお店の近くのイタリアンレストランでパスタを食べ、
晩ごはんは、市販のごま豆腐に野菜の葛あんをかけたもの作って食べた。


10月28日(金) 晴れ

20111028.jpg[昼]
ノルドにて
・北海道仙鳳趾産生ガキ
・生野菜のサラダ
・ハタケしめじと平茸とトマトのスパゲッティ、
 ルーコラのせ
+生ビール、ソイラテ

20111028_1.jpg[夜]
・しも茸の炊き込みごはん
・ジャンボなめこの味噌汁
・野沢菜漬け、自家製梅干し

「仙」の営業日。
お店がある日はなぜか、仕事前におにぎりを食べないと最後まで体が持たない。
閉店後に片付けをし、16時ごろ「ノルド」で昼食。
今週はハードに働いているので、元気が出るよう生ガキもオーダー。
食べてすぐに視界がクリアになり、力が湧いてきて、
生ガキパワーはなかなか素晴らしい!

夜は、昨日送られて来たしも茸で炊き込みごはんを作った。
私は、炊き込みご飯はしょうゆを控えめに、どちらかというと塩をきかせて、
素材の味を堪能できるように薄味に仕立てている。
おいしすぎて2合全部食べられそうな勢いだったが、
明日もお店なので、控えめにした。


10月29日(土) 晴れ

20111029.jpg[昼]
ノルドにて
・北海道仙鳳趾産生ガキ
・生野菜のサラダ、
 スペインオムレツ添え
・野菜としらすのスパゲッティ
+生ビール、ソイラテ

「仙」の営業日。
グルメツアーのお客さまで超満席状態!

昨夜作った炊き込みごはんをお店に持って行き、朝食に妹と食べた。
妹は私の作る炊き込みごはんが大好きで、おすそわけを楽しみにしている。
お昼ごはんは、今日も生ガキ付きパスタランチ。
働きづめで体と神経の疲れがマックス、という感じでふらふらになって帰宅。

晩ごはんは抜きにして、夜はオーガニックワインを1杯飲み、
寝る前に梅醤番茶を飲んで、体を疲れた体をあたためた。


[著者略歴]
カノウユミコ
鳥取県の専業農家に生まれる。生来の料理好き。高校生の頃から自然食に興味を持ち、ベジタリアン料理、精進料理を研究する。精進料理「菜懐石 仙」のオーナーシェフ。家庭でかんたんに楽しめるベジタリアン料理教室も主宰する。著書に 『菜菜ごはん』 『ますます菜菜ごはん』 『菜菜スイーツ』 『菜菜ランチ』 『菜菜おつまみ』 (すべて柴田書店)、『やさいのかみさま』(小学館)、『ベストヒット野菜料理』(講談社)ほか多数。最新刊は『菜菜おつまみ』。

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投稿者 webmaster : 17:31