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2011年05月02日

第5回(4月24日 ― 30日)

4月24日(日) 晴れ

20110424.jpg[おやつ]
・山菜のせ温うどん(ミニサイズ)

[夜]
・梅干しのおにぎり
・しじみと三つ葉の味噌汁
・すっぱいたくあん

20110424_1.jpgこのところ悪かった体調が少しだけ回復してきたのと、
とても天気がよかったので、軽くお昼を食べたあとに
目黒の庭園美術館の周辺を少し散歩。
花や緑を愛でながら、庭園の林に隣接した
「Cafe・茶酒 Kanetanaka」で温かいうどんを食べた。

でも、夜になって体調がまた悪くなり、夕食はおにぎりで簡単に済ませて
楽しみにしていたドラマ「JIN―仁―」を観た。
仕事は明日に回し、今日は早めに寝よう。


4月25日(月) 晴れのちくもり

20110425.jpg・生ゆばのステーキ
・ブロッコリーともやしとフルーツトマト
 のピリ辛ごまあえ
・大根となめこと小松菜の豆乳味噌汁
・海藻ごはん
(3分づきごはん+海の十四宝)
・ピーチかぶの塩糀漬け、梅干し

明日から夏に発売予定の『菜菜おつまみ2』の撮影なので、
今日は1日中、妹と食材を買ったり準備をしていた。
晩ごはんのメインは、大好きな生ゆばのステーキ。
厚みのあるゆばを中火ぐらいで焼き、
外はパリッと中はとろとろに仕上げ、生姜じょうゆをかけるだけ。
あえものにはたっぷりのラー油とすりごまを加えて
わたし好みのピリ辛仕上げにした。
キッチンにはかんずり、柚子こしょう、七味をはじめ、
雲南、京都丹波、韓国の唐辛子、生の青唐辛子など
辛いものはいろいろ常備して活用している。


4月26日(火) 晴れ

20110426.jpg・オリーブの盛り合わせ
・スペイン風ポテトサラダ
・アスパラガスのグリュイエールチーズ焼き
・たこのやわらかトマト煮
・自家製パン
+生ビール

『菜菜おつまみ2』の撮影日。
菜菜シリーズは1冊あたりのメニュー数がとても多く、この本も130以上。
撮影のボリュームがとても多いのだが、今日でレシピ部分はほぼ終わった。
大変だったが、終わってみるとあっという間だった。
「ひとつの野菜からどれだけ魅力を引き出せるか」
という料理をずっと追求してきて、10年以上かかってようやく到達できた、
シンプルだけれど奥の深いレシピ集が、この『菜菜おつまみ』だ。
『菜菜おつまみ2』と2月に発売した『菜菜おつまみ』の違いは野菜だけ。
今回は、おつまみらしい季節感のある山菜、栗、ゆり根など
家庭向けの料理本にはあまり登場しない素材のレシピも紹介しているので、
この2冊が揃えば、野菜のおつまみは完璧だ。
ちなみに、今日はひじき、ゴーヤ、おくらの料理を撮影したが、
やはり、たたずまいも味も個性的なゴーヤのおつまみが一番輝いていた。
そして、おつまみの撮影をしていると欲しくなるのは……お酒!
今日は編集者さんの計らいで、差し入れのスパークリングワイン
をいただきながら、撮影後の料理を堪能した。

撮影の間はとても集中しているので、終わると「ビールでカンパーイ」
をやりたくなる。
というわけで、妹とスペイン料理のバルに立ち寄り、一杯やって帰った。
オーブンから出たばかりのほっかほっかの焼きたてパンがあまりにおいしく、
2人ともおかわりをし、おなかいっぱいになったので、
晩ごはんは食べられなかった……。


4月27日(水) 晴れのちくもり、夜はとても強い風

20110427.jpg・古代れんこんと春キャベツと
 絹さやのサラダ
・ひよこ豆と地鶏のカレーマリネ
・豆腐と海老のハンバーグ
・小松菜と車麩の煮びたし
+生ビール

20110427_1.jpg今日は『菜菜おつまみ2』の最後の撮影の日。
表紙カバーや各章の扉などを撮影した。
菜菜シリーズの最初の本、『菜菜ごはん』を撮ったのが7年前。それ以来、カメラマンさんも
スタイリストさんもデザイナーさんも同じ
スタッフでやってきて、この本で6冊目になる。
みなさん素晴らしい腕を持つプロフェッショナルであり、
長年一緒にやってきたおかげでぴったりと息が合い、
それに編集者さんの力量が加わり、「足し算」ではなく「かけ算」の化学変化で
素敵な料理本が生まれていく。
1冊生み出すには、とてもとても大変なエネルギーが必要だが、
その生み出される瞬間に立ち会うと、言葉では言い表せないくらいの
感動を味わうことができる。
出産と同じかもしれない。
だから、終わってしまうとちょっと寂しい。
また次の機会があるとよいなぁと思う。

そういうわけで、今日は「本当にお疲れさま」ということで
妹と自然食品店のデリをつまみながら、また一杯やって帰った。


4月28日(木) 晴れ

20110428.jpg・近海魚のお造り
・うど、根三つ葉、新ごぼう、舞茸と
 油揚げの京風煮びたし
・新わかめと赤貝のひもの酢のもの
・山菜の天ぷら(こごみ、うど、ふきのとう、
 こしあぶら、たらの芽、浜ぼうふう)
・焼きへしこのだし茶漬け
+純米吟醸酒

20110428_1.jpg

土曜日のお店の営業に向けて、仕込みの日。
たけのこやふきをゆでたり、山菜の下処理をしたり、
春の食材は結構仕込みに手間がかかる。
夜は、友人と行きつけの割烹へ。
鳥取の実家からたくさん天然の山菜が届いたので、おすそ分けをしたら、
それを天ぷらにしてくれた。
天然ものは香りがとてもよく、お酒がすすむ。


4月29日(金) 晴れ時々くもり

20110429.jpg[昼]
・手延べひやむぎ
・油揚げと舞茸の京風炊き
・三つ葉、炒り卵、のり、ごま、
 ゆずこしょう
・白だしのつゆ

20110429_1.jpg[夜]
・しいたけのムース
・とうもろこしの卵焼き風
・無農薬生野菜のサラダ
・ラタトゥイユ
・ファーストトマトとからし菜のサラダ
・たことセロリのマリネ
・天然酵母のプチパン
+オーガニックワイン(白)

祝日のため、仕事はオフ。
お昼は、息子のリクエストでひやむぎにした。
私も息子も、塩と昆布だしベースのさっぱりとした
白だしのつゆがお気に入り。
これにゆずこしょうをきかせて、いろいろな薬味を入れる。

夜は友人と、野菜のフレンチで軽くワインを飲む。
こだわりの無農薬野菜を使った、気のきいた小皿料理を堪能した。


4月30日(土) 晴れのちくもり

20110430.jpg[昼]
・北海道産ししゃもと水菜のスパゲッティ
・グリーントマトのピクルスときのこの
 トマト煮添え、生野菜サラダ
+カフェオレ

[夜]
・新生姜の炊き込みごはんのおにぎり
+玄米コーヒー

今日は久しぶりに「菜懐石 仙」の営業だった。
季節の野菜を扱う店の食材は、すっかり春から初夏のものになっている。
ちなみに今日の一皿目、前菜の盛り合わせのメニューは

・うすいえんどう豆の豆乳すり流し
・天然クレソンと生ひじきの生姜風味ごまあえ
・きのこの軸の炒め煮
・いちごと小豆のノンシュガー水ようかん
・豆腐の味噌漬け

そのほかにふき、たけのこ、スナップえんどう、紫アスパラガス、
天然の山菜(こしあぶら、たらの芽、こごみ、よもぎ)など、
今しか味わえない春の香りを、コースにたっぷり封じ込めた。
お客さまの評判もよく、「おいしいだけでなく、心も満たされました!」
と嬉しいお言葉をいただいた。
おいしいものを食べた時の満足の笑顔を見ると、
お店をやってよかったと心から思う。
いつものように、「ノルド」で遅いお昼をいただいたので、
夜はお店で残った新生姜の炊きこみごはんの、小さなおにぎり1個だけ。


[著者略歴]
カノウユミコ
鳥取県の専業農家に生まれる。生来の料理好き。高校生の頃から自然食に興味を持ち、ベジタリアン料理、精進料理を研究する。精進料理「菜懐石 仙」のオーナーシェフ。家庭でかんたんに楽しめるベジタリアン料理教室も主宰する。著書に 『菜菜ごはん』 『ますます菜菜ごはん』 『菜菜スイーツ』 『菜菜ランチ』 『菜菜おつまみ』 (すべて柴田書店)、『やさいのかみさま』(小学館)、『ベストヒット野菜料理』(講談社)ほか多数。最新刊は『菜菜おつまみ』。

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投稿者 webmaster : 2011年05月02日 16:30