現在、世界中で知られているウナギの種類は３亜種を含む18種類。
このうち、大西洋に分布するのは２種のみで、あとの大部分は、太平洋とインド洋、中でも赤道付近の熱帯海域に集中して分布する。日本近海に分布するのは、主にニホンウナギとオオウナギである。 ニホンウナギは日本近海から韓国東海岸、中国東部、台湾、海南島などを経て、ベトナムのトンキン湾付近まで分布する。日本では、北海道南部を北限に、小笠原、沖縄、南西諸島にまで広がるが、大部分は利根川以南の太平洋側に集中している。 オオウナギは大きいものでは全長２ｍを超える。皮、骨は硬く、ニホンウナギに比べて味も落ちる。ウナギの中でも、最も分布域の広い種類で、熱帯南部太平洋を中心に、アフリカ東海岸に至るまでの広範囲に分布する。日本では、利根川河口から千葉県館山を北限に、黒潮海域に分布。長崎、徳島、和歌山、静岡など、主要棲息地では天然記念物に指定されている。