月刊ホテル旅館2018年4月号
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243511アルネ・ヤコブセンが手掛けた色とりどりのスワンチェアと、古民家デザインが絶妙にマッチした空間だ。2萱葺きの門。国道沿いに位置することから、改装では3.5mの黒塀を新設し、館内と外界を遮断した。 3本館の外観。築350年、上杉藩大庄屋の曲がり家を移築したもの。4大浴場などの案内をピクトグラムで表示した廊下。 5ラウンジでは無料のコーヒーなどを用意。夜は日本酒やウイスキーも無料提供する。利用時間は15時〜翌11時。山形県・赤湯温泉の「いきかえりの宿瀧たみ波築350年を超える母屋をはじめ、古民家を用した宿として人気を集めていた同館は6ヵに及ぶ休業期間を経て、昨年10月に「山形座波」としてグランドオープンした。全室露天風呂付きの客室は、蔵をリノベーョンした「KURA」と、大正時代の木造小学校リノベーションした「SAKURA」「YAMAGATの計3タイプ・19室。従来の35室から客室数大きく減らした。歴史ある建物を生かしつつ名作家具などでモダンさや機能性を加味した洋折衷な空間は、旅館デザインの新たな可能を感じさせてくれる。全館改装と同時に、料理やサービスも大幅変更。山形の文化や食材を提供し、非日常の内滞在を色濃いものとした。今後は畑での体きな撮影/清澤謙一

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