月刊ホテル旅館2017年10月号
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ベストウェスタンの出店を加速化する価値開発がベンチマークホテルを開業特集2017年4月1日、「ベストウ   ェスタン東京西葛西グランデ」(以下BW東京西葛西グランデ、東京・江戸川区)がオープンした。立地の西葛西は東京東端・臨海地域の住宅地で、街自体に観光資源はほとんどないため宿泊業界では話題になりにくい土地だが、都心まで地下鉄で約はホテルの無料送迎バスで約15分と、 交通の便に恵まれている。コストパフォーマンスの高いホテルを求めるベストウェスタンの顧客には、意外に相性のいい土地柄といえる。すでに、14年4月に、「ベストウェスタン東京西葛西」(以下BW東京西葛西)が184室のリブランドで営業を開始しており、今回の新築105室と合わせて計289室の体制となった。ベストウェスタンは世界100ヵ国以上、約4200のホテルを擁するグローバルブランドで、日本における開発権を価値開発㈱(東京都)が保有する。価値開発は、1912年に製糸業で創業した歴史のある企業で、日本繊維業の衰退から不動産事業に進出した後、ホテル運営事業に参入した。現在では売上げの約95%をホテル事業が占め、東証2部での所属業種もサービス業となっている。ベストウェスタンと、東北の復興支援として立ち上げた中長期滞在型ホテル「バリュー・ザ・ホテル」が、事業の2つの柱だ。いずれも土地所有をせず、直営・FC・運営支援などによる運営会社として店舗展開を行なう。同社の展開するベストウェスタンブランドは、今年9月1日にリブランドオープンした「ベストウェスタベンチマークになる新築ホテル。 FC募集にも有効活用ン大阪塚本」を加え、全国11店舗となった。都市型ビジネスホテルが基本コンセプトだが、鹿児島や沖縄はリゾート立地となっている。現状の新築物件は、BW東京西葛西グランデのみで、同ホテルの位置付けを、価値開発㈱ホテル事業本部運営部次長の松島裕也氏は次のように語る。「BW東京西葛西グランデの建築については、もちろんベストウェスタン・インターナショナルのレギュレーションを遵守しておりますが、館内各所に日本の四季などの『和』をテーマとした装飾を配しました。ご存知のようにベストウェスタンはインバウンド比率が非常に高く、外国からの宿泊客の皆さまにもご満足いただけると思います。客室構成・内装ともに本社としても自信作で、FCオーナーさまにとっては、国内展開におけるいわばベンチマークホテルとして出店の参考となるでしょう」BW東京西葛西グランデの客室構成は、「スーペリアシングル」(13・6㎡)、「スーペリアダブル」(15・8㎡)、「スーペリアツイン」(17・0㎡)、「グランデツイン」(20・0㎡)、「グランデツインプラス」(25・8㎡、カラー22頁新業態が相次いで誕生競争が激化する「宿泊主体型ホテル」市場5415分、東京ディズニーリゾートまで東京・江戸川区ベストウェスタン東京西葛西グランデ

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