月刊食堂19年7月号
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すれば自ずと業績もついてくるというのが店長としての僕の考えです。そして、ESを上げるために重視しているのが『意識共有』と『コミュニケーション』。そのバランスをとりながらスタッフと接することを常解してもらうことです。ただ、一方スタッフ自身が『なにをしたいか』ということに耳を傾けることが大事。そうした声を汲みとることをコミュニケーションとして捉えています。『アルバイトの定期面談』や『経営ていますが、面談ではスタッフの意見をできるだけ引き出すようにしています。ただ、中には『直接は言いにくい』というスタッフもいる。そこで聞き上手なスタッフがリーダーとなってみんなの声を拾ってもらうアルバイトリーダー制を導入しましスタッフの目が自然とお客さまに向ベルアップすることにつながると考えています。ES(従業員満足度)が高まれば、CS(顧客満足度)も上げり、そうに心がけています。意識共有とは『どんな店にしたい録   か』という僕の想いをスタッフに理通行だと押しつけになりますから、数値の共有』は意識共有を目的とした。こうして集めたスタッフの意見を業務改善に活かすことで現場全体の士気が上がるわけです一方、CS向上の施策として店長就任時から取り組んできたのが『入退店対応の徹底』です。この2つの接客はお客さまの印象に残りやすく、お出迎えとお見送りの出来次第で再来店率が変わってきます。また、入退店対応を最優先の作業にすると、く。それがサービスをトータルにレ7月7月スタッフの士気が高く、ハイレベルなQSCを維持している繁盛店。本連載ではその現場を率いる店長の仕事ぶりにスポットを当てる。プレゼンターは覆面調査「ファンくる」を事業の柱にする㈱ROIの益子雄児社長。店長がどうやってCS(顧客満足度)とES(従業員満足度)を高めているのか、その奮闘記録をお届けする。今日の売上げ予測は59万円です店長になってまず取り組んだのがスタッフ全員との面談。どんな店にしたいのか、という自分の想いを伝えるとともに、スタッフのやりたいことを聞きました。また、アルバイトスタッフは話をする機会が限られるため、半年に1回は面談をしています。夕礼で導入したのが経営数値の共有化です。前日の売上げ、客単価を伝え、当日のランチ売上げ、夜の予約状況を確認。そのうえでスタッフに当日の売上げ予測を発表してもらいます。ちょっとしたことでも、考える習慣を身につけると関心が高まります。接客ははじめと終わりが肝心という考えから重視しているのが入退店対応です。ホールスタッフはもちろん、キッチンスタッフも入口に注意を払い、お出迎えとお見送りの挨拶を徹底しています。満席で入店をお断りする際は割引券を渡し、次の来店につなげています。年 齢入 社店長昇格32歳2014年8月2017年7月佐賀県三瀬村ふもと赤鶏 八重洲店スタート2017年スタート2017年スタート2017年7月業績 10%人材育成10%CS 20%コミュニケーション20%88撮影・目 黒-MEGURO.8今月の頑張る店長アルバイトの定期面談経営数値の共有入退店対応の徹底意識共有40%ーを育てるのファンづくり奮闘小川翼店長

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