そばうどん2019
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(全十六品)かけ四五〇円月見五〇〇円わかめ五〇〇円きつね五〇〇円ごぼ天五五〇円えび天六〇〇円六〇〇円かまあげかまたまざるおろし正油うめしそぶっかけ六〇〇円おろしぶっかけきつねぶっかけ肉キムチぶっかけ五五〇円五五〇円五五〇円五五〇円六〇〇円六〇〇円七〇〇円 異色のうどんで差別化に成功「つきよし」が店を構えるのは福岡市博多区須崎町。このエリアはビジネス街で、天神や中洲といった繁華街から遠く、終日人通りが少ない。そんなフリ客の見込めない立地ながら、連日、常連客によって満席が続く。いまでこそ全国的な認知度を誇るさぬきうどんだが、開業した2003年当時、独自の博多うどん文化が根付くこの地では、さぬきうどんは稀有な存在だった。そのさぬきうどんを看板商品として地元客に強烈なインパクトを与え、うどん店で酒を飲み、うどんで締めるというスタイルを確立することに成功した。コンセプトとして井上よしひこ氏    が掲げたのは「うどんとちょい飲み」。角打ちのように気軽に飲め、手打ちのうどんで締めるという店をめざした。井上氏の前職はカメラの販売員。店を持ちたいと、27歳で飲食店の開業を志し、異業種からの転身を果たす。飲食業界での経験がゼロだった井上氏は、「店をやるなら魚くらいはさばけないと」と鮮魚販売店に8年間勤務。その後、香川県へさぬきうどんを食べに出かけた際、偶然参加したわずか1時間の教室で打ったうどんのおいしさに感激し、うどんを店の売りにしようと、独学でうどん作りを研究。納得のいく味に到達した段階で、満を持して開業した。うどんは井上氏が魅了された讃岐仕込みのうどんだ。麺は開業以来、機械を使わずに全工程を手作業で行う。小麦粉は木下製粉㈱の「讃岐すずらん」と「さぬき一番粉」を同割で045肉肉キムチ七〇〇円かまたま 550円いちばん人気の「かまたま」は、ゆでたうどんに全卵を和えて青ネギをのせた温製のうどん。お客がブラックペッパーを好みで挽きかけることで和風カルボナーラのような味わいに。醤油も別で添える。うどんは温かいつゆの8品を中心に、釜揚げ、ざる、ぶっかけといった仕立てで16品を揃える。トッピングをシンプルなものに絞ることで、うどんの提供時間は15分以内としている。

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