cafe-sweets vol.191
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{ ショコラトリーの新しいスタイル }( 神奈川・北鎌倉 )上/神奈川・大船のパティスリーで評判の焼き菓子も販売。 下右/上質感あふれるパッケージも好評だ。 下左/ボンボン・ショコラは1個(250円・税別)から購入可。木箱入りは3個入り(950円〜・同)。 多くの観光客が訪れる神奈川・北鎌倉。歴史ある神社仏閣や情緒あふれる街並を擁するこの土地に、2017年カルヴァ北鎌倉門前」は、同・大船の人気店「カルヴァ」が手がけるショコラトリーだ。オーナーシェフの田中二朗さんがこの地でショコラトリーを開いたのは、「鎌倉の新しいみやげ菓子をつくりたい」という思いから。「大船で独立して約10年、たくさんのお客さまにかわいがっていただきました。いろいろいただいていたリクエストのなかでも多かったのが、『地元のおみやげがほしい』という声。地元の商工会からも依頼があり、何かできないかとずっと考えていました」と田中さんは言う。国内外のコンクールに果敢に挑戦し、数々の受賞歴を誇る田中さんにとって、チョコレートは思い入れのある素材だ。「チョコレートの国際大会で、海外の一流シェフと競うなかで感じたのは、欧米に根づくチョコレート文化の深さです。そのなかで自分の強みを最大限に表現するにはどうしたらいいか。彼らと同じプロのパティシエ、ショコラティエとして、日本人の自分にしかつくれないチョコレートをつくりたいと考えました。鎌倉は年配のお客さまも多いこともあり、自然と和の要素を大事にした今の「和」をキーワードに独自性と親しみやすさを両立日本人の感性を生かした「和」が香るチョコレートを鎌倉のみやげ菓子にショコラティエとして独立開業するケースや、パティスリー経営の次のステップとしてショコラトリーを開くケースが増えています。いずれもシェフの個性が光る店づくりで人気を獲得。そんな魅力的で新しいショコラトリーを紹介します。chocolaterie.calva.jp   text:Rie Sasaki photo:Takashi Misawa046和の情緒あふれる落ち着いた雰囲気の店内。売り場は約13坪。床は土間をイメージし、天井やショーケースなどには濃い茶色の木材を多用した。神奈川県鎌倉市山ノ内407店長の武富章太さん(写真)はじめ、スタッフは2人体制。自家製の「ショコラソフトクリーム」(500円・税別)も人気。 0467-38-6259 10時〜18時(季節により変動あり) 火曜客席はカウンター4席とテラス8席。静岡県産の深蒸し茶やコーヒーなどドリンク5品のほか、羊羹やボンボン・ショコラとドリンクのセットも用意(720円〜・税別)。12月にオープンした「ショコラトリーChocolaterie CALVAショコラトリー カルヴァ北鎌倉 門前

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