cafe-sweets vol.190
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2つのバラで違いをつくる「SWEETCH」の大人のためのかわいらしさ【 Decoration Guide 】「コンセプトをスイーツで形にする」をテーマに、オーダーメイドスイーツを手がける「SWEETCH(スウィーチ)」。かわいらしさのなかにも、どこか大人のニュアンスを感じるデザインを求める女性から高い支持を得ています。ここでは、主宰の笠尾美絵さんに、雰囲気の異なる■大人かわいい■バラを使ったデコレーションケーキをつくってもらいました。オーダーメイドケーキを軸に、企業のノベルティクッキーや菓子を使ったオブジェの制作を行っている。イベントの出店や季節のフルーツなどを使ったスイーツをつくるワークショップも不定期に開催している。sweetch.jp029text:Toko Miyawaki photo:Haruko Amagata解釈はさまざま。エレガントやフェミニン、またはポップなどお好みをしっかりとヒアリングし、SWEETCHらしさのある1品に仕上げています」。 たとえば、プラスチックチョコレートのバラ。花びらを1枚ずつ重ねて成形するとクラシカルなイメージになり、細長くのばした生地を巻く製法の場合はカジュアルでよりかわいらしさが際立つ。前者は、ピンク色の土台に飾る場合、青いバラにすると甘さが抑えられて大人っぽい雰囲気に。後者は、深みのある赤色とリアルではないバラの形にすることで昭和モダンを彷彿させるレトロな印象になり、花と茎、葉がすべてサイドから見えるような配置で花の存在感を出すことができるという。SWEETCHスウィーチ色と製法、演出方法の違いでバラの魅力を表現 約10年間パティシエとして研鑽を積んだ笠尾美絵さんが立ち上げたオーダーメイドスイーツ専門のアトリエ「SWEETCH」。デコレーションケーキを中心に受注制作する商品が、30〜40代の女性から高い支持を得ている。 人気の秘密は、笠尾さんが得意とする、大人から見てもかわいいと感じられるデザインだ。花やリボンなど女性が好きなモチーフを用いながらも、全体に甘さや派手さを抑えてシンプルに仕上げ、少しくすんだニュアンスカラーでアンティークな雰囲気にまとめる。「デザインはお任せで」という場合でも、贈る相手の好きな色や物、趣味、人柄などを聞き出して全体のデザインを考えるという笠尾さん。「ひと口に『大人かわいい』といっても

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