cafe-sweets vol.189
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開123121 一番搾りの菜種油でつくる自家製マヨネーズ、さらりとした「みどりバター」(九州乳業)など素材を厳選し、後味よく仕上げたフィリング。 2・3 成形で食感に変化をつけたバゲット。生地量は300g。 ( DATA )福岡市東区箱崎6-7-6 1 「米ゲル」(米粉を6倍量の水で炊いたペースト)と小麦粉が同割の “ハイブリッド食パン”は独特のもちもち感。低グルテン・米の消費拡大など現代の課題も視野に入れて開発(350円)。 2 口溶けのよい生地が印象的なカカオ風味のブリオッシュメロンパン(180円)。text:Ryoko Sakane photo:Toshimitsu Sakamotoお客は弧を描いた陳列台に沿って進み、試食しながら商品を選ぶ。終日混み合う店だが、動線が確保されているので混乱はない。「めんたいフランス」はレジで希望個数を手渡す仕組み。ひと晩低温熟成させて旨みを引き出した小型のバゲットに、明太子、自家製マヨネーズ、バターなどを合わせたフィリング50gを挟み、さらにフィリング15gを表面に塗り、仕上げに黒コショウをふる。オーブンで軽く焼いて提供。(350円)SHOP2オーナーシェフ平山哲生さん1975年福岡県生まれ。大学卒業後、地元ベーカリー、「ル・グルニエ・ア・パン」(パリ)、「ユーハイム」、「ダンディゾン」(ともに東京)などで計12年間修業。2010年に独立開業。店前から長い行列ができ、平均日商が100万円に達する勢いの超人気店「パンストック」。なかでも別格の売上げを誇るパンが「めんたいフランス」だ。1回につき72本を平日は9回、土日は10回焼き上げるが、毎回またたく間に売れていく。  開業直後、「なんとかバゲットを食べてほしい」という思いからこのパンをつくりはじめたというオーナーシェフの平山哲生さん。カリッとこうばしい先端にはフィリングを挟まず、あえてバゲットだけを味わう部分を残す。また、フィリングも工夫。明太子は添加物を控えた特注品で、マヨネーズも自家製。さらりとした口あたりの九州産バター、魚卵の生ぐささを中和する昆布茶も加えてあっさりと仕上げ、「1人で1本完食してしまう」と評判の一品を生み出した。「たんに『おいしい』で終わらず『また食べたい』と思ってもらうことを考えます」と平山さん。記憶に残る味で、続々とリピーターを増やしている。 092-631-5007  10時〜19時  月曜、第1・3火曜徹底解剖! ベーカリーの看板商品&人気商品047また食べたい! 人気の秘訣は余韻にあり看板商品この商品にも注目!パン・ド・ミジャぱんプレミアム メロンパンショコラめんたいフランスパンストック

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