cafe-sweets vol.186
8/16

6年小さなカフェからスタートして4店舗を展開OPENギフト商品も充実させた焼き菓子カフェブルームスカフェをオープンしてから5年以上経つと、周囲の環境やお客の流れが変わってきたりと、当初描いていたイメージとは異なってくることも少なくありません。ここではオープンから5〜10年のオーナーにインタビュー。経営を軌道にのせるコツは、変化を成長に変える柔軟な対応力にあるようです。photo:Takashi Kato030SHOP DATAブルームス 表参道店東京都渋谷区神宮前5-47-11  03-6427-1696 11時〜19時  月曜(祝日の場合は営業、翌火曜休) www.jiyugaoka-blooms.com2017年12月にオープンした表参道店は東京メトロ表参道駅から徒歩5分ほどの裏路地に立地。表参道店の開業投資額は物件取得費を除き500万円。イートインメニューはパフェなどスイーツ6品、自家製シャルキュトリーなどフード4品、ドリンク16品。 「ブルームス」が最初に店を構えたのは東急自由が丘駅から徒歩10分の商店街の一角。2011年3月のことだ。オープン当時は12坪9席の店でタルトやパイの皿盛りデザートや、田舎風パテなどのカジュアルなビストロ料理、ケークやクッキーなどテイクアウト用の焼き菓子を提供していたが、催事に出店したことをきっかけに徐々に焼き菓子の人気が高まっていった。13年には毎月催事に出店するようになり、焼き菓子の製造に注力。焼き菓子の販売のみを行う自由が丘駅前店を14年にオープンし、さらに翌年、厨房拡大のため本店を自由が丘駅から徒歩3分の場所に移転した。催事などでの焼き菓子の売上げが増加したため移転後は料理の提供をやめ、菓子の製造に注力し、看板商品のタルトに加え、アイスクリームなどもそろえた。 16年には催事での実績が認められ、玉川髙島屋S・Cから常設店の依頼が入り、物販専門の3店舗目をオープン。さらに17年には焼き菓子の卸先だったカフェの居抜き物件を紹介され、東京・表参道に30坪20席(ほかにテラス席15席)の路面店をオープンするに至った。「表参道店では、本店では提供を断念していたキッシュプレートやビストロ料理などフードメニューもラインアップ。現在の菓子の製造量を保ちながら、オープン当初のスタイルを復活させたかたちです。規模は大きくなりましたが、開業当時のアットホームな雰囲気をこのお店でもつくり続けていきたいです」とオーナーの藤田咲子さんは語る。オーナー藤田咲子さん1973年兵庫・神戸生まれ。33歳で東京に移住後、日本菓子専門学校に入学。卒業後ビストロで1年半、デザートとパンの製造を担当。2011年に「ブルームス」を開く。東京・自由が丘最新店舗は表参道にOPEN5〜10年さらなる成長に向けて取り組んでいることは?

元のページ  ../index.html#8

このブックを見る