cafe-sweets vol.186
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OPENQ 1号店開業以来、年商は右肩上がり。無借金経営を続けてきたが、組織の強化を図るため2016年に借入を実施。当面は新規出店せず、組織の地盤固めに注力するという。《 店舗概要 》色彩豊かな壁や不ぞろいの家具、アンティーク風の照明など、オーナーの広畑典子さんの個性が光る「カフェ 太陽ノ塔」。古い街並が残る大阪・中崎町に2002年に開業し、以来、スタッフの成長とともに店舗数を増やしてきた。12年の広畑さんの第一子出産を機に、小さな子どもをもつ家族向けの店づくりにも注力。女性に活躍の場を提供したいという思いも強く、アルバイトを含めて100人弱いるスタッフの約9割を女性が占める。したのは、スキルが上がったスタッフの活躍の場を増やしたいと思ったから。幸運なことに1号店との差別化を図るために力を入れたスイーツが好評を得て、今度は製造が追いつかなくなり、それで、工房メインの4号店もオープンしました。そのときは、3つも4つも同じ、という感覚でしたね(笑)。その後もスタッフの希望や外部からの出店オファーにこたえるかたちで店舗展開していきました。企業規模を拡大したいというよりも、スタッフの給料を上げたいという思いのほうが強かった。そうなると、着実に利益を出さなくてはいけませんから、結果的に組織が大きくなります。店舗数が増えはじめた11年ごろ、経営コンサルタントを1年の期間限定で入れつつ、自分自身も猛勉強しました。今は、組織人事コンサルタントに入ってもらい、より健全な組織の構築に力を入れています。独立開業当初は多店化なんて全然考えていませんでした。2号店・3号店を開業1号店の開業から約4年半を経て多店化をスタート。きっかけはありますか?スタッフはほとんどが女性だそうですね。何か理由はありますか?スタッフの活躍の場を広げる目的で多店化を進める参入障壁の低さから次々と新店がオープンするカフェ業界。しかし、長く続けることはけっして簡単なことではありません。末永く愛され続けるカフェに成長させるには何が必要なのでしょう。開業から10〜20年続く人気店のオーナーにその秘訣を聞きました。SHOP DATAカフェ 太陽ノ塔 本店大阪市北区中崎2-3-12 taiyounotou.com014オーナー広畑典子さん(左)1978年兵庫県神戸市生まれ。大学卒業後、飲食店で経験を積み、24歳で独立開業。2009年に多店化に向けて始動し、現在6店舗を擁する。年商2億5000万円。3児の母。大阪・中崎町 06-6374-3630 9時〜22時  無休photo:Noriko Kawase女性が活躍! 大阪・中崎町を中心に6店舗を展開OPEN10〜20年15年カフェ 太陽ノ塔QAカフェを続けるうえで大切なことは?

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