cafe-sweets vol.186
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ackpackersʼ Japan B   カフェ 8時〜18時、CFOの桐村琢也さん。桐村さんは外21ヵ国のゲストハウスを泊まり歩訪日客に人気の観光スポット・浅草や上野から徒歩圏内にあり、近年はおしゃれなカフェや雑貨店が増えている東京・蔵前。2012年9月に開業した「ヌイホステルアンドバー ラウンジ」は、同・入谷「トコ」など4軒のホステルを展開する㈱は玩具会社の倉庫だった6階建てのビルを改装し、約100床の大型ホステルとして再生させた。 「あらゆる境界線を越えて、人々が集える場所を」という企業理念を体現できる場所として誕生した1階のラウンジは、天井高のある開放感あふれる空間。「『トコ』は小さいながらもバースペースを設けていますが、開業当時はまだ飲食スペースのあるホステルは日本に多くはありませんでした」と語るのは、同社オーストラリア・シドニーに留学中、のちに同社代表となる本間貴裕さんとシェアハウスで出会い、意気投合。帰国後、本間さんの大学の仲間も加わり、4人のメンバーが起業をめざして集まった。資金を貯めるために共同生活をしながら、当時ブームの兆しがあった「白いたい焼き店」のフランチャイズ店を東京で開業し、これが大ヒット。資金が貯まると、メンバー全員で国内70軒、海いて調査を重ね、トコを開業。新時代のホステルとして、瞬く間に業界の話題をさらった。たんなるカフェなどとは異なる多が運営。もと昼はスペシャルティコーヒー、夜はビールと料理で食事利用も 8時〜18時はカフェ、18時〜翌1時はバーとして営業。カフェタイムは、「オニバスコーヒー」(東京・奥沢)の豆を使用したスペシャルティコーヒーやアルコールなどドリンク30品を用意。フードは、厨房で焼き上げるパンやスイーツ、グラノーラなど5〜6品に絞り込んでいたが、食事のニーズも高まっていることから、17年12月よりランチタイムにクロワッサンサンドの提供をはじめた。土日はモーニングプレートも提供。一方、バータイムは、タップからそそぐ生ビール4種類をはじめ、クラフトビールを充実。フードは気軽なつまみからご飯ものまで30品以上をそろえている。 空間のシンボルは、北海道から運んだという三股のイシナラの木。アンティークの椅子やテーブルを配し、音楽とともに、旅人たちがほっとくつろげる居心地よさを生み出している。また、店内にはグランドピアノを設置し、さまざまなジャンルのライブも定期的に開催。ホステルは満床になる日も多く、ヨーロッパやアジアからの訪日客が多い。カフェの利用客は平日50人(宿泊客を除く)ほど。平日は近隣のオフィスワーカーや主婦、週末はカフェの目的客やカップル、若い女性などの来店が中心だ。# 01【 Data 】東京都台東区蔵前2-14-13  03-6240-9854年々増加するインバウンドをターゲットに、おしゃれで機能的な飲食店を兼ね備えたホステルが増加。旅行者と街、地域住民をつなぐ国際的なコミュニケーションスペースとして人気を集めています。バー 18時〜翌1時(翌0時30分L.O.)  無休 backpackersjapan.co.jp/nuihostel/text:Rie Sasaki photo:Fujio Takashima046ヌイ ホステル アンド バー ラウンジHostel × Café簡易宿泊施設の魅力的なコミュニケーション空間Nui. HOSTEL & BAR LOUNGEホステル系カフェに注目!

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