cafe-sweets vol.185
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34352345168152466161425233  5176[ カボチャとトンカ豆のプリン抹茶クレープ包み ]1.2.3.4.5.[ ベイクドアップルタルト ]1.2.3.4.5.6.[ イチゴのリコッタパンケーキ ]1.2.3.4.5.6.[ ヴェール ]1.2.3.4.5. 独立開業して13年が経ちますが、番商品がとても多いです。じつは独立開業前にも遡り、パークハイアを使ったスペシャリテ「宇治」や、「キい限りですね。これら定番商品も、新作づくりの際は、定番に昇格できる〝力のある商品〟をつくろうと心を発表。品ぞろえの充実度は低くな僕自身が挑戦し、前進を続けたい。の4品はいずれも新作にしています。ら、自然と力が入りますね。クリスの一つで、2015年に好評だったショーケースにはロングセラーの定ット東京時代に販売していた抹茶ャラメルシュークリーム」も今だに高い人気を誇っています。かれこれもちろん最初はすべて新作でした。がけています。 プチガトーは年間10〜15品の新作いので、焦って新作を考える必要はありませんが、季節やイベントに合わせた新作をつくることは店を進化させる意味でも重要ですし、何より、イチゴやモモの季節に実施するフェアのほか、クリスマスやバレンタインにはかならず新作を開発します。 アントルメですが、毎年クリスマスケーキを5品用意するなかで定番はショートケーキの1品のみ。残りクリスマスは1年でもっともパティスリーが注目されるイベントですかマスケーキの好評を受けてプチガトーに仕立て直すことも多く、定番化するケースも少なくないんですよ。たとえば「ヴェール」もそんな菓子ブッシュ・ド・ノエルを再構築しまの声もたくさん聞けます。お客さまで、この時期の商品に対する意見は最近は、併設のカフェで提供するす。でも、パンケーキのプチガトーば、と考えたのが「イチゴのリコッ成。膨らみを抑えながらも、ふわっ既成概念にとらわれない柔軟な考えした。1年でいちばん客数が多いクリスマス時期は、新作に対する評価もいつも以上に真剣に商品を選ぶのとても参考になるんです。デザートを再構築したプチガトーも増えています。つくりたてを提供するデザートと、テイクアウト前提のプチガトーやアントルメの魅力は、それぞれ別の方向を向いていると思うのですが、その二つをリンクさせるのがとても面白いのです。 たとえばパンケーキ。当店のカフェでも人気が高く、世間でもふわふわのパンケーキの流行が続いていまって見かけないですよね。それならタパンケーキ」です。スフレタイプのパンケーキ生地はフレキシパンに流し、フライパンの代わりにコンベクションオーブンで高温短時間で焼とした食感に仕上げています。2枚重ねたら、いかにもかわいらしいフォルムのプチガトーになりました。 こんな菓子をつくりたい、この素材を生かしたい、そんな思いを実現するのに必要なのは、アイデアいっぱいの引き出しをもつこと。そして、方と、楽しむ心が大切だと思います。デザートから発想するプチガトーづくりも楽しい6.7.8.055ピスタチオ、クレーム・シャンティイピスタチオのグラサージュムース・ショコラ・オ・レピスタチオのクリームリュバーブとフランボワーズのコンフィチュールクルミとコーヒーのビスキュイクルミクラックランオーナーシェフ横田秀夫さん1959年埼玉県生まれ。94年のパーク ハイアット 東京の開業時から10年間シェフパティシエを務め、その時代に現在のスタイルを確立。2004年に埼玉・春日部に「菓子工房 オークウッド」をオープンし、07年にカフェを併設。ピスタチオローズマリー風味のクレーム・シャンティイピスタチオのクリームイチゴベリーと南国フルーツのコンフィチュールリコッタチーズのパンケーキクルミ、レーズンアプリコットのコンフィチュール焼きリンゴクレーム・パティシエールクレーム・ダマンドパート・シュクレ大納言アズキ抹茶のクレープ抹茶のクレーム・シャンティイカボチャのプリントンカ豆のパンナコッタプチガトーの発想力・表現力―実力派シェフ30人の秋冬新作120品20年以上愛されているのは、うれし柔軟な発想で商品開発を楽しむ。定番になりうる新作を提案します

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