cafe-sweets vol.184
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2514136321654焼き菓子は、生菓子に比べると、店の個性を出しにくいし、伝えにくい。そう思ってはいませんか?焼き菓子が評判の店は、「この店でしか買えない」商品をそろえています。日本ではなじみの薄いヨーロッパの郷土菓子や、伝統的なレシピをアレンジしたオリジナル菓子を展開する5店を紹介します。Chant d'Oiseau 10時〜20時  不定休 www.chant-doiseau.com埼玉県川口市幸町1-1-26  048-255-2997「ガレット オ ブール」にカカオパウダーを配合し、フランス・カオカ社のオーガニックチョコレートチップを合わせた。バターの芳香は生かしつつも、チョコレートの酸味と苦みが加わり、引き締まった味わいに。老若男女に人気のチョコレートクッキーだ。(1ケース519円・同)クレーム・ダマンドをベースにしたプレーンの生地とチョコレートの生地を型に流し、マーブル状に焼き上げた1品。口あたりはしっとりとしていて、アーモンドとチョコレートの風味のバランスもよく、万人に好かれる味わいの定番商品だ。(204円・同)photo:Yukari Nagase064ベルギーの郷土菓子も販売!「子どものときに好きだったバタークッキーを最高の材料を使ってつくってみたかった」と商品化。フランス・イズニーのバターをぜいたくに使用し、リッチな風味に仕上げた。「日本人になじみのある菓子もつくっていきたいので」と村山さん。(1ケース510円・同)ローマジパンを使うのが一般的なレシピだが、村山さんは軽めの食感にするために、アーモンドパウダーと粉糖をそれぞれ配合。アーモンドの油分をたっぷり含んだ生地は、じとっとしながらも食べやすく、シチリア産アーモンドのリッチな芳香が口の中に広がる。(241円・同)国内のパティスリーで修業したのちに、ベルギーで経験を積んだ村山太一さんが、2010年10月、埼玉・川口にオープン。プチガトーと焼き菓子各20品程度のほか、ボンボン・ショコラやヴィエノワズリーも豊富にそろえる。焼き菓子は、マドレーヌやフィナンシェなどの定番に加えて、フランスやベルギーの郷土菓子もラインアップ。その一方で、バタークッキー(商品名は「ガレット オ ブール」)などの親しみやすい菓子も用意している。売上比率は季節ごとに変動はあるが、おおむね生菓子4割に対して、焼き菓子、チョコレート、ヴィエノワズリーが各2割程度だ。ウィーン風の絞り出しクッキー。サクッとした歯ざわりで、口の中に入れるとすっと消えていくような口溶けのよさが魅力。シンプルな味わいの菓子だが、村山さんは小麦粉に加えてアーモンドパウダーも配合することで、こうばしさを出している。(1ケース519円・税別)きざんだドライフルーツと、細かくくだいたアーモンド、ヘーゼルナッツ、クルミなどを混ぜ込んだぜいたくなメレンゲ菓子。「ダックワーズとメレンゲの中間くらいの食感」というシュクセ生地を小ぶりの棒状に成形し、サクッとした口あたりに仕上げた。(1ケース417円・同)ガレット オ ブール ショコラマルブル オ ザマンドガレット オ ブールパン ド ジェンヌサブレ ヴィエノワムラング フリュイセックシャンドワゾーパティスリーの焼き菓子、注目のアイテム

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