Bakery book [ベーカリーブック] vol. 11
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関連記事113ページへ憧れのフランスの店づくりをめざし伊豆半島から横浜のベッドタウンへ間口の広さに一目惚れして物件契約! で  ー 地元である静岡県伊豆市湯ヶ島に同店をオープンしたのが2016年1月。オーナーの足立恵太さんは2年余りで、発展目覚ましい横浜の港北ニュータウンに移転を決意した。オープン活情報サイト・オールアバウトジャパンで読者が選ぶベストパンなど、田舎町のパン屋は超人気店となった。パティシエの妻、美保さんとはとても対応できないお客の数に、「人をきちんと雇って、広い場所で理想の店を築こう」と思い至ったという。「神奈川県のどこか」という思いはあったが、新店舗のあるセンター南駅は物件を見に来たときに初めて訪れた場所で土地勘はまったくなかった。「パン、菓子、シャルキュトリーが横長にずらりと並んだ、フランスのような店をやりたかったので、間口が広いこの物件をひと目で気に入り決めました」。ʼ17年に物件を契約し、1月から工事がスタート。伊豆で営業しながら、週には現場を訪れた。1度前職のスタイリスト時代にフランスに天城越えで知られる伊豆半島の中心の山奥にあった旧店だが、長い行列ができることもしばしばだった。行き、ブーランジュリー・パティスリーにすっかり魅了されパン職人に転じただけあり、商品はフランスにあるもののみで、日本のアレンジパンは一切排してい1年で、生るのが足立さんのこだわりだ。り場は、フランスで撮りためた店の写真1位に選ばれるを見せて、イメージを伝え、大きなガラス窓や、背の低い冷蔵ショーケース、バ2人ゲットなどを並べる壁際の棚などを導入。コンベクション、スチコン、ラミノワ各1台、スラントミキサーを含めたミキサ3台今回、どうしても実現させたかったのがトレトゥールだ。店頭販売およびサンドイッチの具材用に本場のそうざいを自家製するため、フランスでトレトゥールを学んだ、「メゾン・イチ」時代の先輩、別府功介さんを店に迎えた。夢は味もたたずまいもフランスそのものブーランジュリー・パティスリーをつくり上げること。足立さんは決してブレることのない思いを胸に、新天地でひたすらまい進している。8坪の厨房には伊豆で使っていた平窯、、冷蔵庫5台などがぎっしり並ぶ。の売横に長い形が気に入って決めたという物件。ずらりと並ぶバゲットやヴィエノワズリーの棚が外からも眺められる、まるでフランスの街角にあるような店内。横浜市営地下鉄・センター南駅から徒歩5分。港北ニュータウンの駅前という立地に、開店日には150人が並んだ。移転オープンしました取材・文/松野玲子 撮影/海老原俊之104神奈川県横浜市都筑区茅ヶ崎中央22-15ルーナレガーロ1階☎045-298-4034営業時間/9時〜19時定休日/月曜https://facebook.com/bourangeriepatisserieadachi/26坪ブーランジェリー・パティスリー・トレトゥール・アダチBoulangerie Patisserie Traiteur ADACHI

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