新・フードコーディネーター教本2020
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第3章調理方法と調理機器110フードビジネスが大きな産業として発展していくなか、フードコーディネーターもまた食を巡るあらゆる分野での活躍が期待されている。しかし、業界が拡大するスピードが速まれば速まるほど、調理そのものをあまり理解していないフードコーディネーターが出現するに至っているのもまた事実である。本協会が育成しようとしているフードコーディネーター像には、調理の基礎を理解しているということがしっかりとある。なぜなら、将来、第一線の料理人と打合せをしなければならないかもしれないからだ。また、店舗開発をするにしても、メニュープランニングをするにしても、どんな場面でも調理の基礎を知っていることは、非常に重要なことである。調理そのものは奥が深く、一生を通しての勉強となるであろう。本章で学ぶことは、調理器具から調理の下ごしらえまで、ベーシックな知識のみである。フードコーディネーターとしての心得として、「はじめの第一歩」であると本章を捉えていただきたい。第1節 概説

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