M&Aで外食は年商30億円を突破できる
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M&Aと聞くと、敵対的買収やマネーゲームといったマイナスイメージを持つ向きも少なくないだろう。それがまず誤解であって、後継者問題に悩む地方企業や、個人商店からの脱却を図ろうとする経営者にとっては、これが経営戦略としてひとつの「出口」になることは間違いない。また、人材を含めた資産の保全、あるいはシナジーの享受という立場から見たM&Aの捉えかたもある。まずはこの点についての誤解を解きつつ、外食業界でいまM&Aが重要な企業戦略となっていることへの理解を深めていただこう。現代の外食業界において、M&Aは欠かせないものとなっている。58〜59頁に掲載した表に、2017年以降現在までに行なわれた主なM&A案件を列記したが、こうしたM&A案件は今後さらに増えることが予想される。その理由としてまず挙げられるのが、地方を中心に事業継承を目的としたM&Aが増える傾向にあることだ。外食産業化の波に乗って1970年代に創業した企業はすでに40年前後の歴史を持ち、外食業界でM&Aが注目される理由業界全体の高齢化で事業承継が大テーマに10    

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