基礎からわかるアメとチョコレートのピエスモンテ
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12型の芯となる部分をスタイロフォームと石粉粘土でつくる。スタイロフォームをおおよその形に切り出し、イメージする形のラインを油性ペンで描く。写真は指揮者の右腕で、そのほかのパーツも同様に作成する(以下同)。[ 材料・道具 ]スタイロフォーム:軽く扱いやすい発泡プラスチック。成形して石粉粘土でコーティングし、型の芯とする。粘土の節約になるうえ、すべて粘土でつくるよりも乾くスピードがずっとはやい。今回は厚さ5㎝のものを使用。石粉粘土:やわらかく作業性が高いうえ、固まるとしっかりと強度が出る。美術工芸センターの「京ねんど」を使用。油粘土:型どりに用いる。型の固定にも使う。プラスチック段ボール:型どりの枠に使用。片面のみ切り込みを入れるときれいに曲がる。固形離型剤:石粉粘土に塗り、石粉粘土からシリコンをはがしやすくする。エポックの「ボンリースワックス」を使用。メインの指揮者の男性は、シリコンと石膏を使って型をつくる。大まかな工程は、最初に型のもととなる芯をつくり、そのまわりにシリコン、さらにそれを支える石膏を流して固めていくという流れ。ここでは右腕のパーツの型を例に紹介する。土台に取り付ける軸は、初級編や中級編と同様に発泡プラスチックを使ってチョコレートの型と模型を制作。液状シリコンゴム:型となる素材。硬化剤がセットになった旭化成ワッカーシリコーンの「RTV-2 SLJ3266」を使用。ヨシムラの増粘剤「FLUID L051」をプラスすることで粘度を調整できる。石膏:シリコンの型を支える土台に使う。石膏はシリコンに比べて安価で、硬化がはやいため、すべてシリコンで型をとるよりも効率がよい。ただし、石膏は水分が抜けきる「完全硬化」までに約2週間かかる。石膏と水を1対0.76の比率で混ぜ合わせて使用するが、細かい使用方法については商品の説明書にしたがうこと。液状離型剤:シリコンどうしをはがれやすくする。エポックの「ケムリース」を使用。124印した部分を目安にカッターで削りながら形をつくる。完成のサイズよりも、厚みを2mm減らして仕上げる。この2mmはあとで巻く石粉粘土の厚みのぶん。模型とチョコレートの型づくり

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